今週の注目デッキ:スタンダードからはグルールアドベンチャーとラクドスエスケープ、モダンからハンマータイムを紹介
新年あけましておめでとうございます。
今年も「イゼ速。」をよろしくお願いいたします。
「今週の注目デッキ」は、様々なフォーマットの注目のデッキを紹介する記事です。
今回はスタンダード・モダンからそれぞれ紹介していきます。
目次
グルールアドベンチャー(スタンダード)
《創造の座、オムナス》、《僻境への脱出》、《幸運のクローバー》の禁止後、ディミーアローグとグルールアドベンチャーの台頭に始まり、緑単フードとエスパードゥームが現れ、ティムールアドベンチャーやディミーアコントロールもその牙を見せ始め…と、群雄割拠の環境だったスタンダード。
ですが、先週はグルールアドベンチャーが圧倒的な成績を収めています。
※マジックオンラインのスタンダードチャレンジでは、両日共にグルールアドベンチャーが優勝し、トップ32の内18人が同デッキとなっています。
ここまでグルールアドベンチャーが勝ちまくっている理由は一体なぜでしょうか。単にグルールに勝てるデッキが存在しないのかというと、そうではありません。
グルールアドベンチャーが苦手としているのは緑単フード。対グルールを意識しているコントロール(ディミーアコントロール・エスパードゥーム)などには構成をいじったり、サイドボードを厚く取ることで有利になりますが、緑単フードだけはどうしても苦手です。
一方、ディミーアローグは、ほぼすべてのデッキに対して有利です。ほとんど同じリストがトーナメントでいくつも勝っており、安定した勝率を保っています。ラクドスエスケープという天敵こそいるものの、そのラクドスは逆にローグ以外の多くのデッキに不利なので、メタゲーム上には現れていません。
このように、スタンダードの二大巨頭となっているこれらのデッキは、明確に不利なTier2以降のデッキが1つしかないのです。
そしてその上で、このTier1同士が戦った場合は、グルールアドベンチャーが勝ちます。
これがグルールアドベンチャーが高い勝率を叩き出している要因です。
グルールアドベンチャーの課題は緑単フード攻略ですが、この優勝したリストは、まさに緑単フードを強く意識した構成です。
《アクロス戦争》は対緑単フード最終兵器ともいうべきカード。
《貪るトロールの王》をたった4マナで対処できるこのカードは非常に重要です。ただの除去では《貪るトロールの王》は墓地に落ちてしまうため、食物を生け贄に帰ってきてしまいます。《貪るトロールの王》を奪い取れる《アクロス戦争》は、最も完璧な対処法なのです。
《火の予言》のメイン採用も、今のメタゲームなら納得です。グルールがローグに負けるパターンは早いクロックであり、ここさえ抑え込めば、《グレートヘンジ》からの物量で圧倒できます。
同型対策にここを《エンバレスの盾割り》にしているグルールも少なくありません。同型戦では《グレートヘンジ》を巡る攻防となりますので、アーティファクトに触れる手段は貴重です。たとえアーティファクトが入っていない相手に当たったとしても、《エッジウォールの亭主》でカードを引ける出来事クリーチャーなので、腐りにくいというのも魅力ですね。
根幹となるアドベンチャー部分、《グレートヘンジ》、《エンバレスの宝剣》を残して、残りをメタゲームに合わせて自在に変えられるのは、グルールのデッキパワーの高さが成せる技。そう簡単にこの牙城は打ち崩せそうにはありません。
ラクドスエスケープ(スタンダード)
さて、先ほど話題に上がったミシック1位でフィニッシュしたラクドスエスケープがこちらです。
ラクドスエスケープはその名前の通り、脱出シナジーを存分に盛り込んだラクドスカラーのデッキ。コントロールデッキに分類されますね。
脱出を行うための墓地肥やし手段として《ぬかるみのトリトン》と《ティマレット、死者を呼び出す》を採用しています。
デッキにメインから脱出カードがたっぷり入っていることから、ライブラリーを削ってくるローグに対してはとても高い勝率を誇ります。
一方、《グレートヘンジ》に触る手段が全くないため、グルールには厳しく、加えて《パンくずの道標》でもリソースを稼ぐ緑単フードには更に苦戦を強いられます。
このリストの特徴はなんといってもメインから4枚採用されている《アクロス戦争》です。グルールの時にも触れましたが、このカードは対緑に対して絶大な強さです。
基本的には除去を繰り返して相手に《グレートヘンジ》を着地させないゲームプランを目指しているデッキですが、万が一通った時の保険として、《切り裂かれた帆》を採用しているのも面白いですね。
ローグの《空飛ぶ思考盗み》にも対処でき、グルールの《グレートヘンジ》や《エンバレスの宝剣》も処理できる素晴らしいカード。サイクリングが付いているため、全く腐ることはありません。
そしてもう一つ、特筆すべき点として挙げられるのは、サイドボードに4枚採用された《死者を目覚めさせる者、リリアナ》です。
これは緑単フードを想定したカードです。緑単フードは強固な場を作りつつ、除去もこなせるデッキですが、唯一プレインズウォーカーに触れる手段だけがありません。そこに着目し、《死者を目覚めさせる者、リリアナ》の奥義(マイナス7能力)を目指すゲームプランを取っているのです。
これは以前までのラクドスエスケープと一線を画すゲームプランであり、それが正しいことを、勝率が物語っています。なんと緑単フードに対して7勝6敗と勝ち越しているのです。
ラクドスエスケープは緑全般が厳しくて消えていったデッキです。その緑を克服したのだとしたら、二大巨頭を脅かす存在となるのは間違いないですね。
ハンマータイム(モダン)
モダンに突如として現れ、一発屋かと思いきや、その後も地味に勝ち続けているデッキ。それがハンマータイムです。
デッキの動きは非常に単純です。《巨像の鎚》をクリーチャーにつけて攻撃するだけです。つけたクリーチャーが《墨蛾の生息地》なら一撃で毒が11個溜まるため、一撃必殺。
通常ならば《巨像の鎚》は装備に8マナかかりますが、それを踏み倒すのが《シガルダの助け》と《純鋼の聖騎士》です。特に《純鋼の聖騎士》は装備品を出すことでドローできるため、デッキと非常に噛み合った1枚です。
1ターン目に《シガルダの助け》と《羽ばたき飛行機械》。2ターン目に《巨像の鎚》を2枚出すと2ターンキルと、まるでモダンとは思えないような動きができるデッキです。
コンボパーツがそんな揃うものなのか?と疑問に感じるかもしれませんが、《巨像の鎚》をサーチする手段は《石鍛冶の神秘家》、《鋼打ちの贈り物》に自身を含めて12枚、《巨像の鎚》の装備コストを踏み倒すカードは《シガルダの助け》と《純鋼の聖騎士》で8枚あるため、想像よりもきちんと揃います。
また、白ということでサイドボードに《オーリオックのチャンピオン》を採用できるのも強みです。
流行りのラクドスシャドウのような除去が多い相手に対しては、《純鋼の聖騎士》と《オーリオックのチャンピオン》と除去を駆使し、ゆったりと勝利するゲームプランも取れるのです。
《原始のタイタン》を主軸に据えたデッキに対してはそもそも最速2ターンキルのプランが強力で、除去を大量に採用したジャンドのような相手以外にはほぼ有利なデッキとなっています。
《巨像の鎚》が印刷されたのは2019年の7月ですが、ハンマータイムが姿を見せたのは去年から。決してこのデッキは、《巨像の鎚》が出てきてすぐに勝ち始めたデッキではありません。
2ターンキルを夢見たプレイヤーたちがその牙を研ぎ続けた結果、こうして一線級に活躍するデッキとなったのです。ハンマータイムはデッキビルダーたちの努力のたまものと言えますね。
グルール嫌いっていうかアドベンチャーが嫌い
タフネス2以下のクリーチャーは存在自体がアド損みたいになってる
殴って燃やすデッキ好きだからグルール強くて嬉しいわ
ハンマータイムは赤を足したくなるなあ
ハンマータイムは瞬速とかも相まって実際かなり止めにくいよね
出来事持ちは実際2枚分みたいなものだから出来事は除去じゃなければ程よいメカニズムだったかもね
つまり禁止が近いと
また無情な処罰になってる
お願いだからそのハンマーで死亡診断するのやめて、ほんとに死んじゃうから
新年の挨拶が二行かぁ
なめられたもんですなぁ
あと1年も出来事ヘンジ続くと思うと嫌気がさす
言うほどそんなハンマータイムに2キルされるか?
あけおめ
やっぱ僻境禁止正解だったな
今のグルールに僻境入ってたら更に凶悪になってたし
今更だけど、解呪を1マナ重くした
スペル土地収録して欲しかったなあ。
※12
確かに
墓地回収よりそっちが先だろって話だよな
※8みたいなやつを元旦から相手にする管理人に同情する
※8
挨拶もなしに
タップインのスペル土地だと、カザンドゥのマンモスが群を抜いて使いやすいんだよなあ。
マンモス生きて帰ってきたら土地セットから5/5になって4マナでグレートヘンジまで繋がるし。
野獣からもグレートヘンジ置けるけど、
もう1スロットあると安定感がなあ
他の色も、もうちょっと使いやすくして欲しかった
マンモスからフェッチ切るとヘンジがフリースペルになるしな
8
…で?お前の挨拶は?
ナメられて当然の人間性だなぁ、お前は
あ、管理人さん、今年もよろしくお願いします
モダンって2キル許されてないからハンマー禁止食らいそうだよね。ハンマーそのものか後の事考えて騎士と助けのどっちか、もしくはダブルかもしれんが…
貫通能力もない上に飛行を失うというデメリットがあるから
基本的に生物を1体でも出してれば2ターンキルはない上に
入賞率もそうでもないから禁止はないんじゃないかなぁ
どっちかというとSpyから何か逝きそう
ウーロ原野の前にシガルダエイド禁止になったら本社燃えそう
ラクドスエスケープってウーロ禁止直後活躍して気づいたら消えてたイメージだけどまた復活したんか
※8んところにげんばねっこ先生荒らしが挨拶に来ますように
低民度だなカードゲームは良いのにね
ローグ許さん!と思って握るとグルールしか当たらなくて憤死するイメージしかない
アクロス戦争ガン積みでよかったのか
ラクドス、踏み穴のクレーター使ってんのも初めて見たなぁ
アクロス戦争やリリアナもなるほどとは思うけど、枚数とか全体の構成とか、これでいいの?って感想が…これをちゃんと回せる気がしない…
あとこれだとメインのヨーリオン無理ゲーじゃない?
※19
ホガーク並みの安定性と理不尽さがないから無理だと思うよ
2キルデッキなら純鋼ストームとかグリセルシュートとかグリショールとか以前からいろいろあるけどほぼスルーされてる、ないしずっとスルーされてる
禁止パーツが出た原因も他のデッキのとばっちりだし
あけおめです
ラクドスってコントロールなのか… クロクサのライフの詰めっぷり見てるとミッドレンジ使ってる気分になる
ハンマーは旧相棒時代にルールス型のが広まったのが少なからず影響ある気がする
ハンマータイムのタイムってどこからきているんだろう……
もうすっかり慣れてコメント無くなったけど管理人良記事ありがとう
※30
ハンマータイムで「盛り上がってきたぜ!」みたいなスラングらしいから、それに引っ掛けてるんじゃないかな
検索してみてもいろんな説明があって素人には分からんけど
※28
ミッドレンジとコントロールの境界部分って曖昧だから、どっちでもいいんじゃない?
記事で紹介されてるリストは、クロックが乏しくて、かなりコントロールに寄ってるとは思うけど。
ラクドス、これでエスパーに11勝2敗と大きく勝ち越してるのね
前のクロクサ中心の構築だと不利だったけど雄牛なら触れにくいか
当たり前だがラクドスほんとにローグと当たった時に笑いが止まらんくらいに有利だから、一度それを味わってみるのはおすすめ
瀬畑配信でゆうやんが「グルールアドベンチャーはディミーアローグに有利」ってコメントした後、すぐに別の視聴者に反論されたの面白かったです
こちらも相変わらず良記事で嬉しいですね
エスケープでローグ踏んだことあるけど、負ける気がしないってぐらい楽だからね。注意するのは凪魔道士の威圧ぐらいか。パクられても割りと普通に返せるけど
ちょっと前にアリーナでスタン始めた民としては、この2トップ以上にスタックス系との戦績が芳しくないんだよな…
※38
どんなデッキ使ってるの?(嫌みとかじゃなく、単なる興味)
※39
ルールス型のローグとかライフゲインアグロ使ってる
最新セットは集まりやすいんだけど前のセットのカードがまだ足りなくて、この辺は組みやすかった
引きがテンポ悪くて長期戦しなきゃいけないときのプレイングがまだまだ弱いわ
ハンマータイム楽しいけどサイド後メチャクチャ辛いんだよな
装備するクリーチャー自体を軽量除去されてそのままGGになる
ルールス型のローグ、ワイルドカードに優しいし、強いんだけど、プレイング難しいんだよな…俺は使えなかった(下手
ハンマータイムって表現から化物語を連想するのは俺だけじゃないはず
きっしょ
ハンマータイムはつまらん