プロツアー『カラデシュ』において評価を変化させたカード達 管理人の私的チョイス十選

 

八十岡翔太選手の優勝という、我々日本のマジックファンにとっては最高の形で幕を下ろしたプロツアー『カラデシュ』

今回はそんな激戦の舞台で活躍したカード達、その中でも開催中に評価が上がった、あるいは下がったと思われる選りすぐりの10枚を紹介していく。細やかな変化を認識することで今後スタンダードにおいて我々が取るべき姿勢を少しでも見極めていきたい。これら以外にも評価が変化したカードがあれば教えていただけると幸いだ。

奔流の機械巨人

image評価を変えたと言えばまずはこのカードを挙げなければならないだろう。八十岡翔太選手のグリクシスコントロールをはじめとして、Carlos Romao選手のトリコロールコントロール、Pierre Dagen選手の青赤スペル、Kevin Grove選手の白青フラッシュなど8-2ライン以上に絞っても採用デッキは枚挙に暇がない。元々低速デッキでの活躍が見受けられたカードではあったが、今回その地位を完全に確立した。

儀礼的拒否

image-2このカードも元々評価が高い方ではあるがリストに加えないわけにはいくまい。《霊気池の驚異》デッキに対する究極のメタカードとして周知された今それだけでアーティファクト中心の構築を躊躇わせる程の存在感を放っている。Lee Shi Tian選手のマルドゥ機体がそうだったように、今後の環境次第ではこのカードを使うためだけに青を足すアグロが出現する可能性も少なくはないだろう。

耕作者の荷馬車

image-13流れで《耕作者の荷馬車》にも触れておきたい。《高速警備車》の枠に投入されたそれは一見不格好ではあるが、サイドボードを含めた全体像を把握すればLee Shi Tian選手含むアジアチーム「MTG Mint Card」勢がどのような思惑を以ってして調整していたかを理解していただけるはずだ。今後多色アグロに更なる色を足そうと思考を巡らす際はこのカードの存在を思い出すと良いことがあるかもしれない。

稲妻織り

image-7前環境では(使用者のそこまで多くなかった)スピリット狩りが主な仕事だったが、今環境では一転してトップメタの機体狩りへとその役割を移すようだ。小粒を焼き尽くすその能力と《密輸人の回転翼機》のパワー3を受け止める堅牢なタフネス。環境に機体がある限り今後この何とも言い難い形相の男性を失念することはできない。

有事対策

image-12安定性に欠くと言われた霊気池デッキをプロツアーレベルにまで押し上げたのはこのカードに他ならない。《コジレックの帰還》を墓地に送り込みつつ、デッキトップを操作することでコンボパーツを適所へと配置していく。カードアドバンテージは失うものの、その見返りはあまりにも大きい。

霊気池の驚異

image……と霊気池デッキの進化について書いたものの、実際このアーキタイプはこれからしばらくは苦境が予想される。中継映像が指し示した「カウンター呪文入りのコントロールに対して解答がない」という紛れもない事実。渡辺雄也選手が持ち込んだバント霊気池のように、サイドボードからの大幅な戦術転換が今後は求められるようになるだろう(裏を返せばカウンター呪文を誘い込めるということでもある)。

電招の塔

image-10ダメージテキスト部分のエネルギー効率からデッキが出てくるとしても生成部分のみが着目されるものと思っていたが、Pierre Dagen選手を含むフランスの調整チームは《棚卸し》や《癇しゃく》を巧みに使いこなし見事現代版「カウンターバーン」である青赤スペルの制作を成し遂げた。今後は対アグロ性能を買われ、様々なタイプの《電招の塔》デッキが出現するかもしれない。

霜のニブリス

image-1同じく青赤スペルにおける、サイドカードとして一際目を引くのはやはり《霜のニブリス》だろう。他のエントリーセット看板レアとは一線を画す性能を持つものの、まさか本当に構築で、そしてプロツアーという場で使用されることになるとは夢にも思わなかった。除去カードの質が低下気味の今、巨大生物から身を守りつつ戦う手段の候補として頭にインプットしておこう。

餌食

image-6サイドボードといえばこのカードも忘れてはならない。Kyle Boggemes選手の持ち込んだ黒緑昂揚での採用はイメージに違わぬとしても、八十岡選手のグリクシスコントロールでも搭載されているというから驚きである。《神聖なる協力》を使用できないデッキが積む赤緑エネルギーへの対抗策として見かける機会も増えることだろう。

ドビン・バーン

image-17最後に紹介するのは準優勝となったCarlos Romao選手のジェスカイコントロールに採用され、あの八十岡選手に紋章を食らわせた(最終的な結果は皆の知る通りではあるが)カードとして一躍有名となったドビン・バーンだ。本大会は機体デッキの存在からプレインズウォーカーが活躍しづらいとの事前評価だったが、実戦では妨害カードから彼のプラス能力へ繋げる動きが思いの外強く、一旦ターンが返ってきてしまえば手がつけられないという印象を受けた。プロツアーが終了しメタゲームが一段階進んだと思われる今、これからが非常に楽しみな1枚である。

関連リンク

プロツアー『カラデシュ』:優勝はグリクシスコントロールを華麗に操った八十岡翔太選手に – イゼ速
イベントカバレージ – MTG日本公式サイト
PRO TOUR KALADESH – MTG米公式サイト

56 コメント on プロツアー『カラデシュ』において評価を変化させたカード達 管理人の私的チョイス十選

  1. [51] 名無しのイゼット団員 2016/10/20(木) 17:05:48 ID:I2OTA1NDI

    奔流値段上がったなー……

  2. [52] 名無しのイゼット団員 2016/10/20(木) 17:52:43 ID:c1MjA3ODM

    それだけ結果が出るまで青を見捨てていたにわか青使いが多いってことさ

  3. [53] 名無しのイゼット団員 2016/10/20(木) 19:44:05 ID:E5MzEwMDg

    奔流のmasterpiece引いたとき「くっそお前かよ」とかと思ったけど、君は出来る子だって信じてたよ(掌クルー

  4. [54] 名無しのイゼット団員 2016/10/20(木) 21:47:05 ID:E3MDYzMDM

    奔流はだってこいつ今のプールなら瞬唱より明らかに強いもん
    3マナから稲妻とか4マナからリーク打てた当時とは違う

  5. [55] 名無しのイゼット団員 2016/10/21(金) 00:17:18 ID:QwMTE3MDg

    若パイやメンターみたいなスペル連打がボーナスになる置物が好きな自分としては、電招の塔に興奮せざるを得ない。繰返し使える置き火力の強さは歴史が証明してるし。

    あと決勝でヤソさんがやってたけど、氷の中の存在解凍からのギアハルク再利用は決まったら脳汁モノだね。修復の天使が現スタンにいれば…(高望み)

  6. [56] 名無しのイゼット団員 2016/10/21(金) 08:37:48 ID:Q3NzQ5MzM

    修復の天使はNGとしても、「機械を修復」するってのはいいね。
    でもイニストのネグリジェエンジェルのイラストアド好きだからカラデシュ次元の四本腕天使はちよっとなぁ。

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