GPブリュッセル2015(スタンダード):優勝はエスパードラゴンのLukas Blohon選手
2015年11月14-15日、ベルギーにてスタンダードフォーマットで行われたグランプリ・ブリュッセル2015。優勝はエスパードラゴンを使用したLukas Blohon選手、準優勝は白青黒緑ラリーを使用したSimon Nielsen選手となりました。
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2日目デッキ使用率ではついに4割弱という数値を叩きだしたアブザン(亜種含む)でしたが、その煽りを受けてかダークジェスカイの使用率は1割強というところにまで減少。結果《はじける破滅》の存在によって鳴りを潜めていたエスパードラゴン勢力が機は熟したと言わんばかりに奮闘し優勝を含めトップ8に2名もの選手を送り出しました。更には欧州の猛者が所属するチーム・エウレカの選手達がこぞってレシピを共有した《先祖の結集》デッキも使用者3名がトップ8に入賞、アブザン一強が謳われるメタゲームに大きな波紋が広がりつつあるようです。
トップ8選手&使用デッキ
1st Place | 白青黒コントロール(ドラゴン) プレイヤー:Lukas Blohon |
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2nd Place | 白青黒緑ラリー プレイヤー:Simon Nielsen |
3rd Place | 赤緑アグロ プレイヤー:Antonio Castellani |
4th Place | 白青黒緑ラリー プレイヤー:Martin Müller |
5th Place | 白青黒緑ラリー プレイヤー:Magnus Lantto |
6th Place | 白黒緑タッチ青 プレイヤー:Grzegorz Kowalski |
7th Place | 白黒緑 プレイヤー:Bart van Etten |
8th Place | 白青黒コントロール(ドラゴン) プレイヤー:Ondřej Stráský |
トップ8選手プロフィールはこちらから。
トップ8デッキリスト
1位:エスパードラゴン プレイヤー:Lukas Blohon | |
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6:《島/Island》 1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》 2:《沼/Swamp》 4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 2:《大草原の川/Prairie Stream》 4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》 27 lands 4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 |
1:《命運の核心/Crux of Fate》 2:《強迫/Duress》 4:《時を越えた探索/Dig Through Time》 3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》 2:《風への散乱/Scatter to the Winds》 1:《完全無視/Complete Disregard》 4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》 2:《完全なる終わり/Utter End》 1:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》 1:《残忍な切断/Murderous Cut》 1:《意思の激突/Clash of Wills》 2:《究極の価格/Ultimate Price》 24 other spells 1:《強迫/Duress》 |
2位:4Cラリー プレイヤー:Simon Nielsen | |
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4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 3:《進化する未開地/Evolving Wilds》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 2:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 1:《大草原の川/Prairie Stream》 2:《梢の眺望/Canopy Vista》 1:《沼/Swamp》 1:《島/Island》 1:《平地/Plains》 1:《森/Forest》 24 lands 4:《シディシの信者/Sidisi’s Faithful》 |
4:《集合した中隊/Collected Company》 4:《先祖の結集/Rally the Ancestors》 8 other spells 4:《残忍な切断/Murderous Cut》 |
3位:アタルカレッド プレイヤー:Antonio Castellani | |
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4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》 4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》 2:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 2:《燃えがらの林間地/Cinder Glade》 1:《森/Forest》 8:《山/Mountain》 21 lands 2:《稲妻の狂戦士/Lightning Berserker》 |
4:《ドラゴンの餌/Dragon Fodder》 2:《軍族童の突発/Hordeling Outburst》 4:《タイタンの力/Titan’s Strength》 4:《アタルカの命令/Atarka’s Command》 3:《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》 3:《強大化/Become Immense》 3:《乱撃斬/Wild Slash》 2:《焦熱の衝動/Fiery Impulse》 25 other spells 2:《軍族童の突発/Hordeling Outburst》 |
4位:4Cラリー プレイヤー:Martin Müller | |
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3:《進化する未開地/Evolving Wilds》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 2:《梢の眺望/Canopy Vista》 2:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 1:《大草原の川/Prairie Stream》 1:《島/Island》 1:《森/Forest》 1:《平地/Plains》 1:《沼/Swamp》 24 lands 4:《シディシの信者/Sidisi’s Faithful》 |
4:《集合した中隊/Collected Company》 4:《先祖の結集/Rally the Ancestors》 8 other spells 4:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》 |
5位:4Cラリー プレイヤー:Magnus Lantto | |
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4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 3:《進化する未開地/Evolving Wilds》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 2:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 1:《大草原の川/Prairie Stream》 2:《梢の眺望/Canopy Vista》 1:《沼/Swamp》 1:《島/Island》 1:《平地/Plains》 1:《森/Forest》 24 lands 4:《シディシの信者/Sidisi’s Faithful》 |
4:《集合した中隊/Collected Company》 4:《先祖の結集/Rally the Ancestors》 8 other spells 4:《残忍な切断/Murderous Cut》 |
6位:アブザンタッチ青 プレイヤー:Grzegorz Kowalski | |
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1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》 1:《大草原の川/Prairie Stream》 2:《梢の眺望/Canopy Vista》 1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 2:《平地/Plains》 2:《森/Forest》 3:《乱脈な気孔/Shambling Vent》 2:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》 26 lands 2:《風番いのロック/Wingmate Roc》 |
4:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》 1:《影響力の行使/Exert Influence》 1:《残忍な切断/Murderous Cut》 4:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》 3:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》 13 other spells 1:《影響力の行使/Exert Influence》 |
7位:アブザン プレイヤー:Bart van Etten | |
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4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》 4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》 2:《梢の眺望/Canopy Vista》 1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》 1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 4:《乱脈な気孔/Shambling Vent》 2:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》 2:《森/Forest》 2:《平地/Plains》 26 lands 4:《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》 |
3:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》 4:《ドロモカの命令/Dromoka’s Command》 4:《アブザンの魔除け/Abzan Charm》 1:《残忍な切断/Murderous Cut》 12 other spells 2:《強迫/Duress》 |
8位:エスパードラゴン プレイヤー:Ondřej Stráský | |
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2:《乱脈な気孔/Shambling Vent》 4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》 2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》 4:《汚染された三角州/Polluted Delta》 3:《大草原の川/Prairie Stream》 3:《窪み渓谷/Sunken Hollow》 6:《島/Island》 2:《沼/Swamp》 1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》 27 lands 4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》 |
2:《命運の核心/Crux of Fate》 3:《強迫/Duress》 4:《時を越えた探索/Dig Through Time》 4:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》 1:《風への散乱/Scatter to the Winds》 4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》 3:《究極の価格/Ultimate Price》 2:《完全なる終わり/Utter End》 23 other spells 1:《究極の価格/Ultimate Price》 |
一瞬フィンケルに見えた、アブザン一強じゃないのは大変良いことだ
チームエウレカの調整力半端じゃないな、4cラリーといい今1番勢いあるチームだわ素直に凄い
ジェスカイウィンズをアブザンが駆逐した結果シディシウィップが台頭した一年前を何となく思い出すな
それにしたってアブザン4割は多過ぎだが
2位と3位を同一人物が独占してますね…修正して、どうぞ
※4
修正しました。ご指摘ありがとうございます。
2,4,5位のレシピは全く同じものなのか
アブザンの同型意識による搭載歩行機械減少
ダークジェスカイが減りはじける破滅が減少した結果だな
ようやくメタが動きそう
アブザンにはもともと優位ってのはあるんだろうが、衰滅はサイドにもなしか
エスパードラゴン、ジェスカイブラックの減少もそうだけどアブザンが同型意識して歩行機械取らなくなってるのが追い風だった感じかな
コメントもろ被りしてた…
二日目で4割弱なんてデッキが出現するの、いつ以来なんだろうか…
でも一つのデッキが環境を支配すると、結果的にそれによってメタが動くというのが面白い
ラリーにもジェイス・・・やっぱり高いカードは強いんスねぇ
フラッシュバックできるの(実質)4マナ以降の2種類しかないのに
面白くなってまいりました!
GP神戸どうなるんかね、アブザンで調整してた人たちはヒヤヒヤしてそう。
最近コントロールとの対戦が少なくて物足りなくなってたから、いいぞ~コレ。
アブザンの強いカードを強いやろ?ってするの…嫌いです
歩行機械下がれ〜
次ははじける破滅入りのアブザンレッドとか?
アブザンレッドはマジであり得るな
エスパー使いとしてワロエナイ…
とはいえアブザンのカードパワーと対応力ならここから調整して次回はしれっと優勝しそうな気がする
エスパードラゴン復権やったぜ。
あとジェスカイブラック減少が追い風って言ってる人いるけど、
エスパードラゴンはジェスカイブラック別に苦手じゃない
それどころかやや有利だよ。
戦い慣れてないと苦手に感じるけど、だいぶ時間も経ったし
皆戦い方わかってきてる。
まぁもちろん構築も意識してるけどね。
しかし究極の価格多すぎじゃねえ??
ってかエスドラのレシピめちゃくちゃ独特だね。
なに意識してこうなったのか・・・・
さっさと始末したいワーデン、ジェイス、ズーラポートに当てられるからなんだろうと思うけどメイン究極の価格って意外と有りなんだね
ヤソみたいなもんか
価格は無条件に入るカード4積み安定なカードではないけどメインから十分入りうるカード
トップ16にもエスパードラゴン2の非ドラゴンエスパーコンが1か
>>23
メタ読みとしてはうまくいったんだろうけど、レシピとして参考にする際はサイド合わせて価格4じゃなくて、絹包み2正義のうねり2が丸いと思う。いくらなんでも歩行機械やに弱すぎる気が。まぁ結果としてこの環境では歩行機械が上位に少ないみたいだし、メタ読みとしては正解だったんだろうね。
あと衰滅とってないのが気になる。うねりも少ないし、僧院の導師もとってないから赤黒アグロとあたったらぼこぼこにされそう。
ギデオンが減っていく一方でジェイスは安定の採用率
※26
マナベースを考えたら、プライスの枠をサイド込み白除去4は、ありえない選択だよ。
つーか歩行機械はきついけど、2マナ打ち消し5枚に、追放除去3枚、シルムガルもいるから、まだなんとかなる。
ハスクみたいに自爆してくるとめんどいけど。
サイドの軽い除去って歩行機械とかあんまり入ってないアグロ用だからな。
サイド後はチャンドラ雷破マンドリルとか多いからプライスが一番無難。
>>28 いやマナベースかえればいいのでは
>>28
マナベースとか言ってるけど島一枚を平地一枚にかえりゃ、余裕で安定するわ
あと、それらカード全部歩行機械対処にためだけに使えるとでも?
変えて白濃くするメリットがないからなあ。
天敵は赤緑と赤黒だけど、どっちもプライスでいいし、むしろ正義のうねりはチャンドラサイドインや、赤緑が上陸型だったときに裏目る。
ランプ相手に無限の抹消もなるべく早く叩き込みたいから、黒ふたつを安定させたい。
丸い選択って言ってるけど、本来対策しないといけない相手が疎かになる選択は、丸くはないと思うよ。
アナフェンザがメタのド真ん中に居るのによくラリー使う気になったな
マロー「アブザンが必ず環境に戻ってくるようになってしまったのは私の責任だ。だが私は謝らない。プレイヤーの諸君ならいつかメタを回してくれると信じているからな。」
白がここまで目立つ環境ってのも珍しい
白含んでる氏族が強いってのもあるが
>>34
実際ラリーが頑張ってそうだしな
これからに期待したいね
※13
このジェイスの役割はフラッシュバックより、ルーターして墓地肥やしつつラリーを探す方なのではないでしょうか。
もちろん、カンパニーをバックすればアド稼ぎまくりですし。
やっぱりジェイス強い。
トップ8だけみればメタ回ってるように見えるが、トップ32でみるとやはりアブザンが支配的なんだよな。
1〜8位の差ははっきり言ってほとんど無い。時の運だからな、今回もアブザン優勝してもおかしくなかった。
>> 1〜8位の差ははっきり言ってほとんど無い。時の運だからな、今回もアブザン優勝してもおかしくなかった。
これは母数次第じゃない?
少ない母数で優勝したらそれは時の運だけじゃないと思うよ 4Cラリーがどれだけいたのか知らないけどさ
39の方へ
1位も2位も3位も4位も5位も6位も7位も8位も、シングルエリミネーションは時の運の要素が強いので、あんま変わらないという意味です。
仰る通り少ない母数のなかでトップ8に入ったラリーは凄い。
※38
メタが動くのはこれからじゃない?
GP神戸でのラリーとアブザンの割合で多少はわかるかと。
日本には、そのチーム・エウレカみたいなデッキ調整チームがいないからなぁ
ヤソも言ってたけど、その辺が日本は遅れているんだよね
だからGP神戸では、今回のラリーみたいな珍しいデッキが、ベストな調整で上位に上がってくるってことは無い気がする
アブザン一強に大きな波紋が広がっている、って書いてあるけど
どこをどう見てもアブザンばっかりにしか見えない。
毎回見てて思うけど、ジェイス、同盟者ギデオンが無い人が目指す道はやっぱりアタルカレッドなのかなあと思ったり。
ただ、アブザンレッド組んでる身からしたら放浪する森林が兎に角強いと感じる。
アブザンのエスパードラゴンに強い部分がだんだんと抜けてきただけで
意識されだしたらすぐ駆逐されるやろ
※42
日本人のデッキビルダーはヤソに限らずスタンドアローンが多い印象だよね。そもそも構築の調整会とかしてるんだろうか。外野が口出すことではないけども。
※46
ヤソはホビージャパンにいるし、調整相手には困らないんじゃない?
あとは例えば渡辺雄也なんかはPWCのメンツとか仲の良い回りで調整してるだろうし、チームという括りになってないだけで実際は調整に付き合ってくれるトーナメントプレイヤーを各々確保してると思う。
Lukasのレシピ 27other spellsになってるけど24other spellsかな?
※47
そりゃ調整相手はいるでしょ
でもそれって、チームとして調整しているんじゃないからね…
「日本勢は、なぜ勝てなかったのか」って昔の公式記事があるんだけど、その時の問題が未だ解消されてなさそうってこと
ヤソは調整をやるチームがいないんじゃなくて、それは不純物だと考えていてひとりでやりたい人だから特殊でしょ
それはそうとして、日本のチーム調整は、海外にくらべて発達していないとは思うけど
※48
修正しました。ご指摘ありがとうございます。
ここ数週間関西のFNM回ったけど、ほとんどアブザン。7割は超えてる。
GP神戸でもやっぱり4割以上はアブザンじゃない?