Magic Story『革命の始まり』:霊気拠点制圧に動き出す改革派と完成するキランの真意号
日本時間の1月3日、マジック:ザ・ギャザリング公式サイトより背景世界記事であるMagic Story『革命の始まり』が公開されました。
チャンドラは母親のピアに連れられ、反体制思想の燻ぶるクラブへと赴きます。改革派への参加を煽るチャンドラでしたが、その途中で現れたのは犯罪王ゴンティの使いでした。そして始まる霊気拠点制圧作戦。更に改革派の次なる作戦の要である飛空船も完成の時を迎えようとしていました。
あらすじ
ピアとチャンドラがギラプールの狭い路地にあるクラブを訪れると、そこは現体制に不満を持つ発明家や思想家の集会場だった。ピアは昔彼らを革命派に引き入れるために演説を打ったが失敗してしまったらしい。そこで彼女はチャンドラを連れてきたのだった。柄じゃない、と戸惑うチャンドラ。どう感じるかを伝えるだけでいい、燻ぶる炎を煽る存在が必要なだけ。そういうピアに、チャンドラは観念して壇上へと上がる。軽い挨拶と共に父親について語るチャンドラ。父と一緒に過ごした皆が、何故動かないのか。母だけに戦わせるのはまだ奪われ足りないからだ――挑発するチャンドラに会場の不満は爆発し、半ば暴徒と化しかけたその時、突如武装兵と一人の霊基体が現れた。会場は一気に静まり返る。ゴンティの使い。彼の誘導によってゴンティの下へと案内されるピアとチャンドラ。ゴンティは言う、暴動を起こすために必要なものを提供すると――公的奉仕の精神で。
霊気拠点の上級建設官であるドワーフのスラムは不満を抱いていた。発明博覧会のために霊気供給を減らされる「優先度の低い住民」達の地区。一時的な措置だと思いたかったが、今やそれが日常と化してしまった。とそこに領事カンバールが現れる。都市運営の一週間分に当たる霊気を霊気塔に無期限に送り続けよとの命令をスラムに下すカンバール。それは職務放棄に等しいとスラムが抵抗を続けていると、複数の供給管分岐点で爆発が起こったとの報告が入る。スラムが霊気切断を命令するが供給はカットされない。どうやら無酸素状態であるはずの霊気管内部にある隔壁をこじ開けたものがいるらしい。呼吸をしない生物――すなわち霊基体。そして制御室の窓を突き破り侵入を果たすピア・ナラー。続々と制御室を制圧する改革派。反体制派を悪いようにはしないと言うピアに、スラムは降伏を宣言する。
飛空船、テゼレットの破滅号。改革派の次なる一手にしてラシュミが携わる最後の機械。彼女は自らが生み出してしまった禁断の発明――次元橋に責任を感じ、これを期に発明家を辞めるつもりでいた。作業の途中に帰還したピアから霊気拠点を勝ち取ったとの報告が入る。ほぼ同時にテゼレットの破滅号も完成の時を迎えた。完成式典が始まる前に立ち去る、そう決めていたラシュミがふと目にしたもの、それはハッチの上に美しく彫り込まれた「K.N.」の文字だった。キラン・ナラー。この船を最初に設計した人物。あなたの作ったものを戦いの道具にしてごめんなさい――ラシュミが金線文字に触れると霊気の輝きが彼女の視界を飲み込む。幼い頃博物館で味わったものと同じ、発明家の精神、真髄が心に溢れる。そこにピアが現れ、感覚が泳いだままのラシュミに壇上へ上がるように促した。観念して壇上へと上がるラシュミ。大勢の改革派の前で演説を始める。この船には新しい名前が必要だ、テゼレットの破滅号は的確な名前だが我々の最終目的ではない、偉大なる発明家キラン・ナラーの精神を世界中に届けるためこの船を完成させた――即ち、キランの真意号を。沸き起こる歓声。そして彼女は時間的霊気抽象作用の研究者としての再起を決意するのだった。
関連リンク
ストーリー / 次元:カラデシュ
『カラデシュ』のマジック・ストーリー一覧
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ラシュミさんかっこいいのにスポイラー期間のせいでノーコメ (´・ω・`)
テゼレットの破滅号…
キランの魂を伝える為に戦おうっていうのは、ゼンディカーの為に!ってなってた時を思い出してまたグッときた
すげえ良いストーリーだった
キランの真意号のネーミングも納得いったわ