プロツアー『破滅の刻』1日目振り返り:運命的なカードピックと最大勢力となった赤単アグロ
どうも、タソガレです。本記事では幸か不幸か平日から時差なく行われたプロツアー『破滅の刻』1日目の試合模様を簡単にですが振り返ってみたいと思います。少しでも明日の視聴の助けになれば幸いです。
なお、動画時間はニコニコ生放送を基準に記載しています。
第1ドラフトはウルトラCの連続
本イベント最初のビデオフィーチャー卓に座ったのは山本賢太郎選手、Jacob Wilson選手、Chao Chen選手、Dagoberto Israel Silva選手、Nam Sung Wook選手、Bram Snepvangers選手、Mike Sigrist選手、Lukas Blohon選手の8名。
【ビデオフィーチャー1:山本賢太郎選手】
動画時間:00:08-00:35
山本選手は初手で《不吉なスフィンクス》をピックしたものの、その後青のカードが振るわず、1-3の《強靭な狩り手》を皮切りに緑主体のピックに移行。プールがイマイチのまま続く2巡目で砂漠関連カードを拾い、最初のウルトラCが起こるのが『アモンケット』の開封時、3-1《イフニルの魔神》。その後3-2で《毒物の侍臣、ハパチラ》を始めとする強力な黒緑のカード群が回ってくるなど、低マナ域に不安こそ残るものの最終的に完成度の高い黒緑デッキを組み上げました。
【ビデオフィーチャー2:Mike Sigrist選手】
動画時間:00:40-01:02
Sigrist選手の1-1は《熱烈の苦悶術師》。そこから白赤督励を目指そうとしますが、赤も白もぱったりと流れが止まります。致し方なしと言わんばかりに1-4の《希望守り》から緑へと入りますが、それが結果功を奏することに。2-1、《試練を超えた者、サムト》。それだけであれば単なるラッキーでしたが、なんと3-1も《造反の代弁者、サムト》。そこから《マグマのしぶき》や《活力の模範》、《食餌+給餌》など手堅いカードをピックしつづけ、最後にはパワフルな赤緑デッキを完成させます。
ドラフトラウンド ビデオマッチ
【R1】Bram Snepvangers選手(白黒) vs Mike Sigrist選手(赤緑)
動画時間:01:17-01:54
ブッディキラー・Snepvangers選手と「ChannelFireball Ice」所属Sigrist選手の対決。《啓示の刻》で出来る限り多くのカードを巻き込みたい前者と、それを察知して《食餌+給餌》のタイミングを見計らう後者の駆け引きは必見です。
【R2】山本賢太郎選手(黒緑タッチ白) vs Mike Sigrist選手(赤緑)
動画時間:02:25-03:10
山本選手と先の戦いを制したSigrist選手の対決。《ロナス最後の抵抗》や《造反の代弁者、サムト》などの強力なレアカードを操るSigrist選手を、山本選手がマイナスカウンターギミックで迎え撃ちます。
【R3】Sergio Ferrer Rozalen選手(赤緑) vs Martin Juza選手(白青)
動画時間:03:45-04:26
今回がプロツアー初参加となるRozalen選手とチーム「ChannelFireball Fire」所属のJuza選手の対決。飛行と除去でテクニカルに攻めるJuza選手と、サイズとパンプアップで豪快に攻め立てるRozalen選手の対比が印象的なマッチでした。
スタンダードの最大勢力は「赤単アグロ」
ドラフトラウンドの後に公開されたメタゲームブレークダウン、最大勢力は下馬評通りの赤単アグロとなりました。対策されると分かっていながらもプロが選択するそのポテンシャル、今後もしばらくは環境の中心となりそうです。
アーキタイプ | 人数 | 割合 |
---|---|---|
赤単アグロ | 115 | 24.8% |
黒単ゾンビ | 53 | 11.4% |
黒緑巻きつき蛇 | 45 | 9.7% |
マルドゥ機体 | 33 | 7.1% |
青赤コントロール | 29 | 6.3% |
赤緑ランプ | 24 | 5.2% |
白青ギフト | 18 | 3.9% |
ティムールエネルギー | 17 | 3.7% |
白青モニュメント | 17 | 3.7% |
黒赤ミッドレンジ | 16 | 3.5% |
青黒ゾンビ | 9 | 1.9% |
赤緑打撃体 | 9 | 1.9% |
黒赤アグロ | 7 | 1.5% |
ティムール現出 | 7 | 1.5% |
白青フラッシュ | 6 | 1.3% |
赤単エルドラージ | 4 | 0.9% |
その他 | 54 | 11.7% |
合計 | 463 | 100.00% |
スタンダードラウンド ビデオマッチ
【R4】William Jensen選手(赤緑打撃体) vs Reid Duke選手(ティムールエネルギータッチボーラス)
動画時間:05:14-05:59
「Puzzle Quest」メンバー2人による身内対決。特に2ゲーム目に起こった《王神、ニコル・ボーラス》を巡る攻防は必見です。一撃必殺とアドバンテージ、果たして上回るのはどちらのコンセプトなのでしょうか。
【R5】三原槙仁選手(赤緑ランプ) vs Tim Harris選手(赤単アグロ)
動画時間:06:17-06:46
魔王にして「Last Samurai」所属の三原選手と話題の赤単アグロを狩るHarris選手の対決。圧倒的な速度で攻撃を仕掛けるHarris選手に対し、三原選手は《コジレックの帰還》と《約束の刻》で応戦します。
【R6】Thiago Saporito選手(黒単ゾンビ) vs Ben Rubin選手(赤緑ランプ)
動画時間:07:22-08:03
「DEX Army」所属のSaporito選手と「D3 Go!」所属のRubin選手の対決。《コジレックの帰還》という優秀なスイーパーを有する赤緑ランプに、横並びを得意とするゾンビはいったいどのような戦術で立ち向かうのでしょうか。
【R7】Pierre Dagen選手(黒単ゾンビ) vs William Jensen選手(赤緑打撃体)
動画時間:08:36-09:11
「Opportunity」所属のDagen選手選手とJensen選手による5-1ライン対決。お互いに地上戦を得意としながらも正反対の戦略を取るアーキタイプ同士の戦いを征する鍵は、マジックの基本とも言える”1対1交換”にありました。
【R8】Seth Manfield選手(赤単アグロ) vs Samuel Black選手(赤単アグロ)
動画時間:09:41-10:19
「Genesis」所属のManfield選手と「Mutiny」所属のBlack選手による、現在のメタゲームを象徴するかのような赤単アグロ同士の対決。どちらが攻める側で、どちらが守る側なのか。戦況の繊細な判断が勝利へと繋がる一戦です。
ソース
マジック:ザ・ギャザリング プロツアー『破滅の刻』 DAY1(ニコニコ生放送)
プロツアー『破滅の刻』 初日スタンダード・メタゲーム・ブレイクダウン(マジック日本公式サイト)
仕事で見る時間なかったから助かる
赤単やっぱり多いなー…生半可な対策は通用しなさそうだ
ええやん。こういうの助かるわほんま
こんなに赤単多いんじゃギフトで遊んでる暇は無さそうだなぁ…
除去コンに戻そうかな
結局青白ギフトは言うほどいなかったんやな・・・
せっかくの京都開催なのに赤単ばっかりつまんね
見てて一番つらいんだよな
これは良い記事。タイムシフトで見る俺はとても助かる
頑張れコントロール
今のメタゲームに白黒コンはいないけど、タフ1の多い赤単に対しては翦草/除根が非常によく刺さりそうだなと思う。遅いターンでも1対2交換できるし腐らない。色の役割的に追放除去やライフゲインも多い色の組み合わせだから、もう少し研究されてもいい気がする。
赤単はメタられると伝統的に弱いはずなのにそうはならなかったのか
ティムールエネルギーは巨匠とスプレー多めで必要なら牙長リストラして代言者にすれば赤単はやれそう。赤単はプロレベルだと見てて勉強になるしセスの集団的抵抗とか凄かったわ。
赤単の使用率高いなぁ
削剥があるからアーティファクトに頼るデッキは厳しいんじゃないかな?
※9
何故か知らんけどまだメタられて無いからね赤単
別に赤単だけに勝てばいいわけではないからなあ
プロ達は赤単をメタるんじゃなくて赤単を握るって選択になったのかね
今の赤単はマナフラしても戦えるからセオリー通りにいかなかったか
ラムナプに限らず砂漠は結構いろんなデッキに採用されてるけど
マナフラッドとマナスクリューの絶妙な「危険域」に居続けないと回らない赤単と砂漠土地は相性が抜群だったんだなあ
赤単は除去で流されてもなぜ勝てる?
赤単意外頑張ってほしいしトップ8ほぼ赤単とか頼むから勘弁してほしい‥
つまらないを通り越してるレベル
兎にも角にもハゾレトがヤバイ
2日目進出率見てからメタられてなかったとか語ればいいのに
速攻単色デッキでありながら超長期戦でも戦える息切れの無さが今までの赤単とは大きく違うような気がする。序盤をしのいで後はだらだらやれば勝てる相手じゃないので、コントロール側にも素早く勝負を決めるフィニッシャーが求められる。
ボーラス入れてるデッキがほとんどなさそうだけど赤単が多いと予想されてるところにあんなの入れても賑やかしにしかならないか
ハゾレトと土地が強いね
うーん、どう対策しようものか
ハゾレトさん1枚で除去耐性と息切れ防止どちらも担えるのホントにエライ
赤単多いのはプレイが単純で長丁場で疲れにくいって言うのもあると思う
こういう大きな大会でコントロール使うのはやっぱり変態の域よな
フルは長すぎて、知ってる選手のを適当に何個か観るくらいしかできなかったタイムシフター的には、こんな風に何時何分が見所って紹介してくれるのはめっちゃ助かる
対策というか明確な回答見つけるには赤単が発見されてからまだ時間がそんなに経ってないし、だったらブン回れる赤単かゾンビかみたいなところはありそう
コントロール好きだけどイニ影以来速さ特化のアグロが死滅してたし、赤単が勝ってくれるのはそれはそれで嬉しいね
動画時間まで書いてくれるとはありがたやありがたや
>コントロール好きだけどイニ影以来速さ特化のアグロが死滅してたし
PT霊気紛争をお忘れで?
マルドゥ最速王決定戦だったんだが
今回の赤単はプレイングの負担が少ないってのもありそう
速槍がいた頃に比べれば殺意は落ちてるけど、マナカーブが綺麗だし長期戦にも耐えうる構成のお陰で疲れにくい
ランド発射してりゃ勝てるからな
故にミッドレンジ化したくないってのはある
まさか砂漠がこんなに強いとはなぁ…
プロはプレイングで頑張ってるのにメタゲームだけ見て詰まらん連呼とか、そりゃ独創的なデッキなんか使いたがりませんわ
ID見ればわかるけど赤単つまらん連呼してるのは一人だけだね
今回の赤単は息切れしてもある程度戦えるようになってるし見どころ多いわ
試合数的にも使いやすいだろうし良いチョイスだと思う
メタ・構築の面白さとプレイングの面白さの2つの軸で評価すると
プレイングは見てて楽しめるけど、構築はやはり赤単では刺激に欠けるというのが正直なところじゃないか
PTは、予想外のカードが飛び出してくるワクワク感を楽しむものではないけれどね
まぁ赤単自体がPT前から下馬評の高いデッキだったからまんまコピーデッキが溢れちゃった今回のメタを見てつまらんと言うのは気持ちわかる気もするがね
もちろん赤単自体は構築も試合観戦してても面白いと思うし、上で出てるようにPTがビックリ新デッキお披露目会みたいな場では無く、プロにとっては飯食ってくための重要なガチ大会だってのは理解してるけど
アラシンの僧侶がいれば・・って思ったけどタフネス3が全然頼れないんだよなこの環境
ショックと火葬だけだった時期に比べたらよっぽど強いわな
サブでランデスできないのは残念だけど
赤単メタりにいったデッキが普通に赤単に負けてるのがな
壊れ環境じゃないのが楽しいわ
昨日の生放送でチラッと話してたマリオネットの達人と金属製の巨像入りギフトがすげえ気になる。
やろうと思えば歪める嘆きで打ち消しまで出来るからなー
赤単は試合早く終わるから見てても楽で楽しい
環境初期はアグロってはっきりわかんだね
2週間だとアグロ食える中低速の安定したデッキが完成しなかったか
※16
なるほど、砂漠はそういう意味を持ってくるのか
勉強になるなぁ
40
墓地にマリオネットと巨像落として王神でマリオネット釣り上げられれば20点のデッキか
ハマれば圧倒的だけど下準備が他のギフトよりも大変でなぁ…
セスが相手に集団的抵抗の手札入れ替え打ったのが昨日のベストプレイ。
読みがハンパねー
46
スレイベンの検査官や終わりなき時計でサクる用のファクト増やしつつ墓地肥やして復元や門でギフト設置してマリオネットの達人釣ってから巨像でサクッて…
夢があるよね
※29
あれサイド後ミッドレンジじゃん、PT時はサイド後アヴァシンギデオンチャンドラ入るしランドも1枚増やして1マナ域検査官以外抜いてミッドレンジ、それ以降はサイド後PWコンじゃん
純正のオールインアグロデッキに見える?
47
相手の川崎がやらかしたってのもあるけどあの読みと判断はさすがのトッププロだったね。あの場面でだいぶ悩んでイシュカナ出すってことはそれ以外の動きもイシュカナと遜色ない強さって察したんだろうけど常人にはムリダナ。
集団的抵抗入ってるデッキ相手だったから、ノータイムでイシュカナ出して土地も置いてハンド土地っぽく見せるのが正解だったか
ptのフィーチャーの緊張状態でできるかって話だけど
※49
まず”PT以降”の話は何もしていないし
PT時もサイド以降が中速になろうと、メインが高速アグロなことに代わり無い
4Tで勝負がつくんだからね
どちらも最速を目指した場合に後手では不利だからミッドレンジ寄りにしているだけ
※52
機体はメインの構造からしてミッドレンジだと思う。
打点が高すぎて、妨害されないときのキルターンがミッドレンジにしては早すぎるけど、構造的にはミッドレンジのそれだよ。
アブザンアグロが、アグロって言っていたけど中身はミッドレンジだったみたいなもん。
※53
ミッドレンジの構造知ってる?
『中マナ域のクリーチャーを中心としたデッキの総称』をミッドレンジと呼び、1マナ域を殆ど採用せずに3マナ~5マナ域を多用するものを言うんだよ
2マナ以下のクリーチャーを18枚も採用しておいて、ミッドレンジ構築って言われてもw
ギフトで4ターン目にバーラ・ゲドを滅ぼすもの釣って殴りてぇ~!
マルドゥ機体がミッドレンジに近いっていう感覚はよく分かる
赤単アグロほどのアグロっぽさがない
機体とかたかり屋とかギデオンとか、生物?の除去耐性が軒並み高いし、検査官はアド取れるし、PW対策以外での顔面火力の採用がほとんどないし、サリアで相手の展開を妨害するし、印象的にはミッドレンジっぽいんだよね
メインでやってることは高速アグロそのものなんだけど
赤単が環境の中心にいるとかちょっと驚き
次セットまでこのまま走り抜けれるか失速するか興味ある
メタラレうぅううううううう