日本時間の9月29日、マジック：ザ・ギャザリング公式サイトより背景世界記事であるMagic Story『封じ込め』が公開されました。

ピアがドゥーンド監獄にいることを突き止めたチャンドラ、ニッサ、オビアの三人。長時間に渡る探索の末たどり着いた地下迷宮の奥深くで、遂に宿敵バラルと相まみえることになるのでした。しかしそれは、彼の計画した罠だったのです。

あらすじ

ヤヘンニのパーティーから抜け出したチャンドラ、ニッサ、オビアの三人はピアが囚われるドゥーンド監獄へと向かうことに。しかしその正確な位置は不明であり、一行は情報収集のため地下に監獄が広がるらしい霊基体ゴンティの夜市へと歩を進める。

夜市へと到着した三人は聞き込みを続けるもまるで成果が上がらない。と、その時ニッサが不意に霊気の不自然な流れを感じ取る。地下道への入り口を見つけた三人の前に見張り風の男が立ち塞がるもあっという間にのしてしまった。三人は地下へと降りるが、ニッサの探知はそこで途切れてしまう。焦り、苛立つチャンドラ。ニッサがたしなめようと声をかけるも逆に反発されてしまう。思わずあんたに母親はいないのかと猛るチャンドラだったが、失言を悟り謝罪する。ニッサは語る、故郷バーラ・ゲドのことを。ウラモグが解放され、最初に壊滅した地のことを。チャンドラはニッサを強く抱きしめるのだった。

調査の結果地下道は円形であり、一行は周囲を回っていたに過ぎないことが判明した。監獄はその中央にあるようだ。チャンドラの提言によって精製霊気を送る輸送管の流れを追うニッサ。そして通路が魔法によって隠蔽されているのを発見する。

隠し通路を進んだ先の部屋に待ち構えていたのはバラル率いる武装集団だった。チャンドラが彼らを攻撃するも、バラルの持つ霊気装置に炎が吸い込まれてしまう。罠。バラルが端末を操作すると床から壁のようなものがせり上がり、三人を完全に取り囲む小さな独房へと変化した。チャンドラが炎を放つも壁には対抗呪文魔法が掛けられており無効化されてしまう。しばらくすると格子窓の一つから酸素を奪うガスが散布され始める。ゼンディカーの時のようにチャンドラのマナを増幅するニッサ。しかしそれでも独房は焼き切れない。沈むチャンドラにニッサは問いかける。何故この場所に来たのかと。わからない、と答えるチャンドラ。今後は彼女がニッサに問う。どうしてゲートウォッチに入ったのかと。チャンドラは言う。プレインズウォーカーはいつでも大切な人を置いて独りになれる。ゲートウォッチに入るということは、独りじゃなくなるということ。家族に、友達になるということだと。その言葉に、ニッサはかつて一緒に旅をしていたマジクを思い出す。

プレインズウォーカーである二人は独房から出ようと思えば出ることができる。しかしオビアを置いていくことはできない。チャンドラがニッサに次元を渡るよう言うも拒否される。ニッサも母親を探しに行けとチャンドラに言うも首を縦には振らない。ニッサは二人の側に座った。私達はプレインズウォーカー、ゲートウォッチ。多元宇宙の守り手。こんなことは無意味――でも、今は友人の隣にいたい。

用語解説

バーラ・ゲド/Bala Ged[大陸]
ゼンディカーを構成する大陸の一つ。かつては自然豊かな湿地帯だったがエルドラージによって蹂躙され、現在は荒廃した大地がただただ広がるのみである。

マジク/Mazik[エルフ]
精霊信者の生き残りであるニッサとその母親が身を寄せていたジョラーガ族の宿営地に住む青年。かつてニッサの持つ幻視の力を信じ、ゼンディカーを救うためアクームの山へと向かう彼女に同行していた。道中でエルドラージの「縺れ」にあてられ、衰弱している。生死不明。詳細はニッサの「オリジン」：故郷を参照のこと。

関連リンク

ストーリー / 次元：カラデシュ
『カラデシュ』のマジック・ストーリー一覧
ニッサの「オリジン」：故郷

ソース

封じ込め – MTG米公式サイト