やぁみんな！管理人のタソガレだ。土曜日の『イニストラードを覆う影』プレリリースに、これを読んでいる人達は無事参加できたかな？

……できたのなら結構！まだの人は今日開催している店舗を探して是非参加してみてほしい。プロすらもまだ全容を把握できていない状態でのリミテッド、環境初期において全員が同じラインで戦術を手探りしている感覚は他のイベントではなかなかに味わい難い。試合後の感想戦が特に盛り上がるのもプレリならではだ。

それじゃあ今回も管理人による華麗なる（ド素人）構築を振り返ることにしよう。

プールと構築

まずはざっと各色のプールを覗いてみようか。『イニストラードを覆う影』は当然「部族」を意識した作りになっているので、狼男や吸血鬼、ゾンビやスピリット関連のカード群が固まって出てくると組みやすくて助かるんだが。

白：スピリット、決して多くはないけど《ドラグスコルの騎兵》は単体で強いし低速のデッキなら入れたいところ。人間、少なし。除去、多し。コンバットトリック、画像にはないけどプレリレアの《サリアの副官》も出た……よほど人間が出ない限り出番はなさそう。

青：まず中マナ域がごっそりいないので、組み合わせるならここを補完できる色になる。スピリット、多し。これは嬉しい。人間、少なし。除去、打ち消しやバウンスがちょっぴり。コンバットトリック、使いづらし。全体的に強くはないけれど2マナ域が多いのは魅力的。

黒：除去、そこそこ。吸血鬼、まぁまぁだがマナ域に偏りあり。マッドネスは「できたらラッキー」くらいで考えておかないと痛い目を見そう。部族が組めるかは赤次第。防御的なデッキを組むのであれば《遠沼の亡霊》や《血統の呼び出し》はぜひ組み込みたい。

赤：せっかく神話レアの《悪魔の棲家の狼》がいるので使いたいんだけど、いかんせんクリーチャー層が薄い。メインカラーとしてもサブカラーとしても中途半端といった感想。黒の吸血鬼補完、厳しい。狼・狼男、少なし。部族の流れがあやしくなってきた。

緑：低マナ域の狼男が充実してるのはいいんだが……赤と組ませるにしても中マナ域があまりにも残念。この時点でいかにも部族って感じのデッキは組めなさそうな予感がひしひしとする。となると道は２つに１つ。グッドスタッフか、コントロールか。

その他：装備品の恩恵は残念ながら受けられなさそう。レア土地が枠を２枚も食っているのが些か不満だが、《港町》と《放棄された聖域》があれば例のカラーリングが現実味を帯びてくる……そう、関係者プレリでも作ったあの色が……。

狼男、いまいち。吸血鬼、いまいち。ゾンビ、いない。となると残るは（申し訳程度の）スピリット。わずかーなシナジーをやりくりしながら、タフネスの大きなクリーチャーで地上を固め、飛行でチマチマと削りつつ、致命的なところには除去を撃つ。消去法でそんなデッキを組むしかないように思える。そう、つい先日のように。

だから私は（仕方なく）エスパーを組むのさ。

第1試合：VS4色グッドスタッフ ×○○

対戦相手の方はなんと『第5版』からの復帰組。デッキは各色の強いどころを緑のカードで補助する白黒赤緑アグロ。

ゲーム１（後手）：どうせ事故る、なんて高をくくっていると《分かれ道》や《奇妙な森》でしっかりと基盤を整備。順当に《グール呼びの共犯者》や《吠え群れの狼》といったマナレシオに優れたクリーチャーを連打され、防御が間に合わず負け。

ゲーム２（先手）：《溺墓の探検者》や《沈黙の観察者》で守りを固め、《月銀の拘束》や《天使の粛清》でコントロールし、最終的には飛行で細かく殴って勝利。

ゲーム３（後手）：ほぼ同上。相手の切り札が出る前に勝てたのが幸いだった。

第2試合：VS青黒マッドネス ○○

デッキはどうやら優秀なゾンビを各種呪文でサポートする青黒マッドネスの模様。

ゲーム１（先手）：《縫合の刻み獣》や《グール呼びの共犯者》、《グール馬》などを連打され窮地に陥るも後半引いた《血統の呼び出し》が鉄壁の守りを見せ、そのまま飛行クロックが通り続けて勝利。

ゲーム２（後手）：《ギサの召集》などで苦手な面制圧を仕掛けられるも、ケツのデカいクリーチャーの複数ブロックでなんとか数を減らし、最終的には《ドラグスコルの騎兵》がゲームに蓋をして勝利。自己完結型の能力はやはりヤバい。

第3試合：VS黒緑吸血鬼 ××

最終試合は黒の吸血鬼を緑の呪文でバックアップするテンポ重視の黒緑吸血鬼。

ゲーム１（後手）：序盤から《甘やかす貴種》が脇のクリーチャーを食べつつがっつりゲイン。こちらも必死に壁を立てるも《神出鬼没な拷問者》が回り始めて負け。

ゲーム２（先手）：カウンターや除去を合わせるために先手番を取ったものの5ターン目に《タミヨウの日誌》が着地、調査を繰り返しつつ再び《神出鬼没な拷問者》に繋げられ、そのまま対処できずに敗北。最初から長期戦に持ち込む覚悟のこちらにとってあまりにも致命的なカード。まったく、《霊異種》を出された気分だったよ。

単純なアグロには強いエスパー

マナ基盤に多少の難がある（今回は多色土地でカバーできたが）ものの、白と黒、更に青と防御性能は申し分ない。ただレシオのよいクリーチャーと除去を連打してくる完成度の高い赤緑狼男や同じく横に並ぶ白青スピリットとかち合った際はおそらく不利が付くだろう。しかし「プールの部族要素がどれも薄い！」そんな時の選択肢としてはかなり悪く無い部類ではないだろうか。

ただし、これが本当にこのプールでの正しい構築だったのかは正直言って自信がない。是非別のプランをコメント欄で聞かせてくれ！プレリリースの感想なんかも書いてくれるととても嬉しい。

それではみんな、良い週末を！