どうも！トレーディングカードゲーム【マジック：ザ・ギャザリング】情報サイト「イゼ速。」の管理人タソガレと申します。

本記事は今ゲーマーの間で（万年初心者に飢えていたマジック界としては久々に）話題沸騰のデジタルゲーム「MTGアリーナ/MTG Arena」の新規プレイヤーに向けた一問一答形式のコラムです。

とは言っても弊サイト読者の皆様は経験者の方々が大半だと思いますので、

・MTGアリーナってなんだか分からんが流行ってるっぽいしやってみたい ・昔ちょこっとマジックやってたけどMTGアリーナで復帰したい ・リアルでやってるけど日本語化したばかりで仕様がさっぱり分からん

のような方々が周りにいた場合に、この記事をぜひ教えてあげてください。

他のTCG・DCGに比べてとにかく高い自由度がウリのマジック。それ故に最初はとっつきづらいかもしれませんが、一度プレイしてしまえばそのプレイやデザインの幅広さに病みつきになること間違いなしです。そこから「イゼ速。」も覗いてくれるようになれば、こんなに嬉しいことはありません。

（なお、以下の内容は執筆時点【2019/2/20】での情報になります。アップデート等で変更される可能性がございますのであらかじめご了承ください。）

 

目次

１．そもそも「マジック」とは
■マジック：ザ・ギャザリングってなに？
■マジックのルールが知りたい
■なんかいっぱい遊び方があるって聞いたけど？

２．MTGアリーナを始める前に
■つまりMTGアリーナってどういうもの？
■どんな環境で遊べるの？
■どこでダウンロードできるの？
■課金は必須なの？

３．MTGアリーナを始めたら
■まずは何をしたらいいの？
■どのイベントなら効率よくカードを集められる？
■課金をするならいくら？
■どのパックを買えばいいの？（ローテーションについて）
■友達と遊ぶにはどうしたらいいの？
■上手い人のプレイが見てみたい

４．まとめ
５．関連リンク

 

１．そもそも「マジック」とは

■マジック：ザ・ギャザリング（MTG、マジック、ギャザ）ってなに？

昨年25周年を迎えた世界最初のトレーディングカードゲームです。販売元はTCG「デュエルマスターズ」等のデザインも手がけるアメリカ企業ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社。現在11ヶ国語に翻訳され、70以上の国に向けて販売されています。リアルのプレイ人口は現在二千万人（東京都人口の約2倍）超えだとか。

出典：マジック米公式サイト

もともと世界規模の賞金制大会が行われているゲームですが、昨今のeスポーツブームに合わせて新たにプロリーグを発足。リアルかMTGアリーナで狭き門をくぐり抜ければ今まで以上に高額の賞金が貰えるようになりました。

■マジックのルールが知りたい

正直なところ最初から文字だらけのマニュアルを見せられるのはやる気が削がれますよね。もちろんゲーム内にもチュートリアルはありますが、マジック日本公式サイトさんがめちゃくちゃ分かりやすい動画を作ってくれています。

[YouTube] マジック：ザ・ギャザリング ルール説明動画
Part1：マジックの世界 編 Part2：ゲームの流れ 編 Part3：クリーチャーの能力 編 Part4：ソーサリー・インスタント・エンチャント 編

5分程度の動画を4つ。これさえ押さえればとりあえずゲームの進行に問題はありません。上記の内容をテキストで知りたい場合は公式ページを、より詳細に裁定を知りたい場合は総合ルールを覗いてみましょう（全部覚える必要はありませんよ）。

■なんかいっぱい遊び方があるって聞いたけど？

マジックには大きく分けて「構築」と「リミテッド」の2つが存在します。構築がデッキを事前に作っておくルール、リミテッドがその場でデッキを作るルールですね。そしてそれらはさらにフォーマットと呼ばれる分類が行われます。

構築フォーマット – 60枚デッキを事前作成
・スタンダード（最新弾から数えて最大8セットの中からカードを選ぶ、一番メジャー） ・モダン（『第8版』と呼ばれる約15年前のセット以降のカードが使える） ・レガシー（最初期のぶっ壊れカード以外のほぼ全カードが使える） ・ヴィンテージ（最初期のぶっ壊れカードも含めてほぼ全カードが使える） など
リミテッドフォーマット – 40枚デッキを毎回作成
・シールド（6パックを開封してデッキを組む、リミテッドの入り口） ・ドラフト（8人で各自15枚のパックから1枚取って隣に回し、それを3パック分なくなるまで繰り返してデッキを組む。MTGアリーナでは自分以外の7人はAIで、対戦は別卓のプレイヤーと行う） など

MTGアリーナでは現在ベースとして「スタンダード」「シールド」「ドラフト」の3つが採用され、週末などに時たま「スタンダードパウパー（最低レアリティのカードしか使えない）」「スタンダードシングルトン（カードを1枚ずつしか使えない）」などの変則イベントが開催されることになっています。

 

２．MTGアリーナを始める前に

■つまりMTGアリーナってどういうもの？

前述したマジック：ザ・ギャザリングをよりDCG時代に適応させたデジタルゲームです。2本先取が主流のリアルと違って1本先取がゲームの中心に据えられるなど、よりスピーディな試合が楽しめるようになっています。先日待望の日本語にも対応しましたが、実はまだオープンベータ期間なので、まだまだ良くなっていくはずですよ。

■どんな環境で遊べるの？

現在はWindows OSを搭載したパソコンでのみプレイ可能です。

推奨動作環境
プロセッサー：Intel Core2 Quad Q9300 @ 2.50GHz グラフィックカード：GeForce GTX 560 RAM：4GB オペレーティングシステム：Windows 10
必要動作環境
プロセッサー：AMD Athlon 64 X2 Dual Core 5600以上 グラフィックカード：GeForce GTX 8800以上 RAM：2GB以上 オペレーティングシステム：Windows 7以上

パソコンには詳しくない！という方はとりあえずインストールしてみて動作を確かめましょう。新たに購入する場合は店員さんに上のスペックを見せて聞いてみるのもいいかもしれませんね。

■どこでダウンロードできるの？

公式ページからどうぞ。なお現在インストール時の不具合が確認されているようなので、インストール自体は「英語」を選択して行うのが無難です。アップデートで不具合は解消されました。

■課金は必須なの？

MTGアリーナは基本無料ゲーム。そして初期デッキの内容が充実しているので単純に遊ぶだけ、もしくはゆっくりと強くなる・コレクションを増やす過程を楽しめる方であれば無課金プレイ自体は十分可能です。が、やはり課金した方が良い面もあるので、それについては後述の「MTGアリーナを始めたら」をご一読ください。

なお、支払いにはクレジットカードかPaypalアカウントが必要になります。

 

3．MTGアリーナを始めたら

■まずは何をしたらいいの？

ひとまずは先日弊サイトのライターであるスガワラ氏が担当した記事【日本語対応記念】新規プレイヤー応援企画！「今さら聞けない！？MTGアリーナの始め方」に目を通してみてください。大まかな始め方についてはこれで把握できるはず。

■どのイベントなら効率よくカードを集められる？

基本的なゴールドやジェムの集め方は上述した記事の内容通り。ですがあなたがもしマジック経験者で、「マッチ（2本先取）・ドラフト」の腕に多少なりとも覚えがあるのであれば、最も効率よくカードを集められるイベントは恐らくこれでしょう。自分も新セット導入直後はひたすらマッチ・ドラフトを回しています。

まず前提として、MTGアリーナのリミテッドでは獲得カードは成績に関わらず全て自分のものになります。ドラフト時にカードの価値を優先して取ることを通称「レアピック」というのですが、MTGアリーナのAIは色の合わないカードをレアリティに関係なく流してくる場合が多いのでこれが比較的簡単です。もちろん役に立たないカードを取る場合も多いので、それを補うだけのプレイスキルが必要になります。

そして何よりありがたいのが参加費1500ジェムに対しての賞品の豪華さ。2敗するまでに最大5勝までできるのですが、3-2でも1500ジェムと4パックが、5勝すれば2100ジェムと6パックが入手できます。自分もそこまで上手い方ではありませんが、それでも『ラヴニカの献身』は賞品だけで60パック近く開封した上でジェムの消費はほぼプラスマイナスゼロでした（隙あらば自分語り）。

※ちなみに、5枚目以降のレア・神話レアを入手した場合はジェムに置き換わります。

■課金をするならいくら？

リミテッドはちょっと自信がない、けどガッチガチのスタンダードデッキを作ってからプレイを始めたい。そんな人はとりあえずまとまった額を課金しちゃいましょう。

課金額の目安としては、99.99ドル（20,000ジェム）分のパックを剥けば恐らくスタンダードの2色デッキ1つ分のカードをサイドボード含めて揃えることができるでしょう。300ドルも入れればトップメタの3色デッキを2つ作って余りあると思われます。

またこの手のゲームにありがちではありますが、やはりジェムはまとめ買いがリーズナブル。最大の20,000ジェムプランは、最小の750ジェムプランと比較して1ドルあたり約1.33倍、9,200ジェムプランと比較して1ドルあたり約1.08倍お得です。

■どのパックを買えばいいの？

これを説明するにはまず、MTGアリーナで採用されている構築フォーマット・スタンダードの仕組みについて知ってもらう必要があるでしょう。

マジックでは約3ヶ月ごとに新セットがリリースされるのですが、スタンダードではそれを4つごとに区切り、最大で8セット（2年分）を使用可能としています。今なら

サイクル前半
2017年09月『イクサラン』 2018年01月『イクサランの相克』 2018年04月『ドミナリア』 2018年07月『基本セット2019』
サイクル後半
2018年10月『ラヴニカのギルド』 2019年01月『ラヴニカの献身』←今ココ 2019年05月『灯争大戦』 2019年08月『基本セット2020』（予想）

と、この8セットがスタンダードの最大範囲となるわけです。そして11-12月頃に新たなセットが発売されるとサイクル前半の4セットが使用不能になります。この繰り返しをマジックではローテーションと呼びます。

なので基本的にはサイクル後半の自分が作りたいデッキに使うカードが入ったパックを買い、足りない分をワイルドカードで補うのがいいでしょう。

※なお、リアルにはローテーションによってスタンダード落ちしたカードを使うフォーマット（モダンやレガシー）があるのですが、現状MTGアリーナにはそれに該当するものがありません。今後実装予定との話もあるので気長に待ちましょう。

■友達と遊ぶにはどうしたらいいの？

MTGアリーナには指名対戦と呼ばれる機能があり、それを使うことで友人との対戦が可能になります。やり方は簡単、ホーム画面右上の「剣アイコン」を押すとタブが開きますので、お互い設定を合わせてから対戦相手欄に相手の【[ユーザー名]#[ID番号]】を入力してプレイを押すだけです。

また直近のアップデートでチャットソフト「Discord」に対応。個別チャットのプラスボタンから指名対戦に誘えるようになりました。近未来！

■上手い人のプレイが見てみたい

流行もあってか、現在多くの人々がMTGアリーナの配信を行っています。そんな中でも世界最高峰のプレイングが見たい！ということであればマジック・プロリーグに所属する日本人選手4名の公式スポンサード配信でまず間違いないでしょう。

選手名（敬称略）	Twitter	配信チャンネル
渡辺雄也	@nabe1218	Twitch
八十岡翔太	@yaya3_	Twitch
行弘賢	@death_snow	YouTube Live
佐藤レイ	@r_0310	Twitch

他にも多くのプロプレイヤーやゲーム実況者、YouTuberの方々がいらっしゃいますので、興味があればぜひ調べてみてください。

 

４．まとめ

いかがでしたでしょうか。今のところ必要最低限の情報は書いたつもりでいますが、もし「初心者にこれ言わないでどうする！」的なものがありましたらコメントにてお知らせください。また初心者の方々もコメント欄で気軽に質問していただけると嬉しいです（自分も可能な限り返します）。

それでは、ランクマッチのなんとも微妙な帯域でまた会いましょう！

 

５．関連リンク

[日本語ページ]
・MTGアリーナ総合ページ – マジック日本公式サイト
・MTGアリーナFAQおよびコンタクト – マジック日本公式サイト
・MTGアリーナ関連記事 – イゼ速。
・マジックカレンダー – イゼ速。

[英語ページ]
・MTGアリーナ総合ページ – マジック米公式サイト
・MTGアリーナ公式フォーラム – Wizards Play Network
・MTGアリーナ公式アカウント – Twitter