先取り『イニストラードを覆う影』プレリリース:実際のカードプールを参考に練習してみよう
昨日ウィザーズ・オブ・ザ・コースト東京オフィスにて行われたイベント、「関係者プレリリース」。
製品発売前に業界関係者が一足先に『イニストラードを覆う影』プレリリースを体験しその面白さを発信する企画に、今回も筆者は参加させていただいた。その様子についてはTwitter(ハッシュタグ:#関係者プレリ)を確認していただきたい。
さて、今回はその時に開封したプールを使って筆者がどのような構築をしたのかを簡単に振り返ってみたい。素人構築ではあるが、雰囲気や感覚などが今週末に控えたプレリリース本開催の参考に少しでもなれば幸いである。
プレリリースキットの仕様
プレリリースは40枚のデッキをその場で構築する「シールド」というフォーマットで行われる。キットには『イニストラードを覆う影』6パックに加え、特別仕様のレアもしくは神話レアのカード1枚が同梱されているためリミテッド戦における貴重な戦力となるはずだ(あまりの強運に恵まれると《瓶詰め脳》が2枚出る場合もある)。
両面カードの封入率
米公式サイトに掲載された記事「THE MARCH 24, 2016 UPDATE」によれば、通常のブースターパックにはコモンまたはアンコモンの両面カードが1枚封入され(コモン9枚、アンコモン3枚、レアまたは神話レア1枚、コモンまたはアンコモンの両面カード1枚)、8パック中1パックにはレアもしくは神話レアの両面カードがさらに通常コモン1枚と入れ替わる形で封入されるとのこと。フォイル枠も用意されているので、引き運によっては神話レア+両面神話レア+フォイル神話レアという類まれなる状況も起こりうるということだ。
筆者のカードプール
白 13枚 | 1:《ドラグスコルの騎兵》、1:《近野の司祭》、1:《粗暴者の貶め》、1:《忘れられじ》、1:《聖戦士の相棒》、1:《腕っぷし》、1:《戦闘的な審問官》、1:《物騒な群衆》、1:《不屈の聖戦士》、1:《悪魔の棲家の狐》、1:《眠れぬ者の使者》、1:《薬剤師の霊》、1:《刺し込む光》 |
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青 16枚 | 1:《氷の中の存在》、1:《岸の飲み込み》、1:《潮からの蘇生》、1:《ドルナウの死体あさり》、1:《縫い翼のスカーブ》、1:《パズルの欠片》、1:《かそけき翼》、2:《シルブールリンドのカミツキガメ》、1:《セルホフのランプ灯し》、1:《収まらぬ思い》、1:《隠れるホムンクルス》、1:《行方不明》、1:《金縛り》、1:《嵐乗りの精霊》、1:《回答の強要》 |
黒 13枚 | 1:《忍び寄る恐怖》、1:《ギサの召集》、1:《オリヴィアの血誓い》、2:《遠沼の亡霊》、1:《殺人衝動》、1:《闇告げカラス》、1:《悪意の器》、1:《遠沼の猟犬》、1:《灰口の雄馬》、1:《流城の導師》、1:《療養所の骸骨》、1:《吸血貴族》 |
赤 17枚 | 1:《稲妻の斧》、1:《霊魂破》、1:《貪欲な求血者》、1:《村の伝書使》、1:《皮膚への侵入》、1:《ステンシア仮面舞踏会》、1:《ケッシグの鍛冶場主》、1:《灰と化す》、1:《癇しゃく》、1:《燃えさし眼の狼》、1:《放たれた怒り》、1:《溶岩の地割れ》、1:《傲慢な新生子》、1:《巨体の悪魔》、1:《吠え群れの狼》、1:《苦しめる声》、1:《苛虐な魔道士》 |
緑 16枚 | 1:《蟻走感》、1:《上弦の月の教団》、1:《ナッターノールズの隠遁者》、1:《奇妙な森》、1:《鬱後家蜘蛛》、1:《未知との対決》、1:《翼切り》、1:《狂気の一咬み》、1:《裏道の急使》、2:《孤独な狩人》、1:《ケッシグの不吉な豚》、1:《分かれ道》、1:《道理を超えた力》、1:《茨隠れの狼》、1:《根から絶つ》 |
マルチ 2枚 | 1:《熱病の幻視》、1:《苦渋の破棄》 |
無色 6枚 | 2:《瓶詰め脳》、1:《タミヨウの日誌》、1:《合鍵》、1:《爆発性の機器》、1:《枝細工の魔女》 |
土地 2枚 | 1:《高地の湖》、1:《ねじれ地帯》 |
筆者の構築
まず目に留まったのは《ドラグスコルの騎兵》だった。マナコストこそ重いものの自己完結したその能力はあまりにも魅力的だ。ただ、アグロの採用できるマナ域ではないため思考停止で投入はできない。次に目についたのが《苦渋の破棄》である。片方のカラーが騎兵と重複しており、黒には《遠沼の亡霊》という優秀なスピリットが2枚もある。除去も比較的多いためこの時点で白黒のスピリットの路線はほぼ確定した。ただどうしても強いカードだけ集めると隙間が発生してしまうので《ドルナウの死体あさり》や《縫い翼のスカーブ》、《嵐乗りの精霊》といった中~高マナ域の優秀なカードを有する青をタッチすることに。そうして出来たのがこのデッキだ。
使ってみた感想としては、まず低速のデッキと《タミヨウの日誌》の相性がすこぶる良い。オマケのような調査達がこのカードの能力起動に活きてくるのだ。《近野の司祭》や《不屈の司祭》などの場持ちの良いカードでお茶を濁した後にフィニッシャーや除去を引っ張りだすだけで勝ってしまう試合もいくつかあった。横に並び、かつ飛行の多い構築なため緑や黒を主体としたデッキには比較的有利だと思われる。
逆に圧倒的な不利を感じたのが赤だった。横に並ぶとはいえ1体1体は貧弱なクリーチャーに過ぎず、トランプルを持つ《火の猟犬》のようなカードがいったん回りだすと手がつけられなくなる自体もしばしばで、《アヴァシンの裁き》や《両手撃ち》といった複数を対象にとるカードも致命的だった。果敢のようなパワー・タフネスの変動が目に見えているクリーチャーを多く有する青もあまり得意ではなさそうだ。
結果としてはBIGMAGICのエルダーたる浅原氏の青赤テンポに0-2、晴れる屋伊藤氏の駆る黒緑昂揚に2-0、BIGMAGIC岩show氏の黒赤コントロールに2-0(ただしかなりの事故だった模様)となった。
話題のマッドネスについては使用しなかったため、捨てなくても強いカードが強いといった雑な印象。昂揚は構築さえ工夫すれば思った以上に達成しやすそうだった。
あなたならどうする?
実戦で使うことはなかったが、強靭なクリーチャーと火力を使った赤緑のアグロデッキや火力と飛行クリーチャーを併用した青赤のコントロールデッキなども、もしかしたら「アリ」な選択だったかも知れない。構築以上に未知数なリミテッド環境、さて、貴方ならこのプールをどうやって泳ぎ切るだろうか。
なら1boxで神話108枚出るのか!これは買いだな!
白黒2色で組んだほうが強そう
氷の中の存在や潮からの蘇生をエンドカードに青赤コンはありかも。
氷の中の存在はリミテじゃ流石に使いにくすぎでしょ
潮からの蘇生も大概の場合アンプレイアブル、というか潮からの蘇生が強いデッキはデッキ自体が弱い
瓶詰脳の刻印入りとか引いたら発狂しそうや
※3、4
KTKだとスペルだらけのデッキも作れたけどSOIはきびしそうだね。部族生物のだらけで環境とあってないかな?
8パックに両面レアor神話あるならBOXから4枚くらい出るのか
これはアーリン意外と供給されるかも?
毎回ながらエントリーレアはリミテでゲロいのう…
今回の赤のはちょっと微妙そうだけど
関係者プレリですか( ゚Д゚)
イゼ速さん出世しましたねぇ
(^o^≡^o^)
16枚入り?製品情報だと15枚入りだしよく分からないな
両面コモンアンコモン枠があるパックも数パックに1つって事なのかな
さすがに枚数が違ったら外から分かってしまうんじゃ?
コモン枠の代わり?
広告カードの代わりという手も
リンク先 http://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-magic-update/update-2016-03-24 によると
Approximately one in every eight packs will also contain a rare or mythic double-faced card in addition to a normal rare or mythic rare (the rare or mythic rare double-faced card will replace a common).
とのことなので、(8パックに1枚の)両面レアはコモンを置き換える形で入ってるんじゃないかな
総枚数は15枚で変わらないけどレア以上が2枚の場合もある、ということかと
自分が構築するなら白緑タッチ縫い翼&嵐乗りかな?
変身した狩人で圧殺できそう。
※12
なるほど。やっと理解できた。
さっきの部分だけだとレア以上の両面カードと入れ替わるコモンが「両面でない」とは書いてないけど、両面カードは別枠みたいですね
「(8パックに1パックの割合で存在する)両面レアを含むパックにはコモンもしくはアンコモンの両面カード1枚とレアもしくは神話レアの両面カード1枚の合計2枚が入っています。」
( These packs will have two double-faced cards, the common/uncommon and the rare/mythic rare. )
コモン/アンコモンの両面カード1枚は確定で、両面でないコモンの代わりに両面のレア/神話レアの両面カードが入ってる場合もある、と。
こういうのって昔のエキスパッションでもあったんですかね?
それとも今回が初めて?
つまり運が良ければ
コモンが9枚の可能性があるということか
基本土地抜けば8枚でしたね
時のらせんブロックのタイムシフト枠はレアがダブルで入る可能性を持っていたはず
※19
MTG Wikiによれば旧イニストラード(と闇の隆盛)も変則的な配分だったみたいですね。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%89%E5%89%87%E7%9A%84%E3%81%AA%E7%A8%80%E5%B0%91%E5%BA%A6
レアが二枚入るのは次元の混乱のカラーシフトだな。
時のらせんのタイムシフトにはレア度は無く、全て紫。
(アクローマ等の神話レア相当、悲哀の化身等のレア相当のカードはあるが)
未来予知の未来シフトは通常カードと同じで特別に枠は設定されてなかったはず。
格内さんがいないから関係者一同ガッカリだったろうね
半公式と化したタソガレニキ
ルールの勉強のためにも、蜘蛛の一件が詳しく聞きたいですね。
1パックでPW3枚の可能性も微レ存
※23
参加してはいませんが普通にいらっしゃいましたよ
※25
問題です。APが【仮称A:トランプルを持つ5/5のクリーチャー】と【仮称B:3/3のクリーチャー】で攻撃、NAPが《巣網から見張るもの》(8体までブロック可能な2/5)で前述の2体を、【2/2のクリーチャー甲】で【仮称A】を、【2/2のクリーチャー乙】で【仮称B】をブロックした場合、トランプルでNAPに入るダメージは何点でしょうか。また、《巣網から見張るもの》はどのようにブロックしたクリーチャーにダメージを与えるでしょうか。
氷の中の存在ほしいけど高いよ…
※27
0点
じゃないのかしら・・・?
割り振りは攻撃クリーチャー毎に個別に行われていて、かつ、致死ダメージ(タフネス分)を割り振る必要があるため(Aから5点、Bから3点それぞれ割り振られる)
蜘蛛はパワー分の2点のダメージを2体のうち好きに割り振れる(Aに2点、ABそれぞれに1点、Bに2点のいずれか)
仮称Aが蜘蛛に3点突っ込めばトランプル1点入るかな?
なんにせよ市場にレアがほどよく供給されて価格が安定してくれればそれでいいよ
米27
望むなら、トランプルで1点通るように割り振ることが出来る
ブロッククリーチャーへのダメージ割り振り順指定後に攻撃クリーチャーへのダメージ割り振り順指定を行う
(特に別の要件無ければBに先に割り振る)
※28
野口英世1枚で手に入るんだからまだ安い方でしょ
3/3はトランプルないから0点やろ
3/3がトランプルあったら1点通るけど
2/2は2体いるんだよな?
まあ3/3にトランプルあっても、割り振り次第では0点やけどそんなんせえへんやろ
※27については、CR509.3及び510.1cに答え書いてるので参照のこと
先にBが蜘蛛に3点割り振る事にしていればAが蜘蛛に2点、2/2に2点、NAPに1点割り振れる、じゃないの?もう1体の2/2はAにブロックされていないからAはその2/2にはダメージを割り振れないし
トランプルを持つクリーチャーはブロックしているクリーチャーに致死ダメージを割り振らないといけないから、0点。
あと、ダメージ判定ステップは、ダメージを割り振った後に同時に行われるんじゃないかな?だから37はできない?