プロツアー『イクサラン』1日目ビデオハイライト:幸と不幸、技術と発想、定石と奇策、神と神
現地時間の11月3日に行われたプロツアー『イクサラン』1日目。トッププロたちの繰り広げた激闘の緒戦を、配信のハイライトと共に振り返ってみましょう。
※ラウンド1-3がブースタードラフト、4-8がスタンダード構築戦です。
ラウンド1:化身は二度焼熱す
行弘 賢(Musashi) vs Brad Nelson(Genesis)
ドラフトには他人が流したレアをかき集めて戦う「多色戦術」が存在します。『イクサラン』においてはマナクリーチャーや土地エンチャントを有する緑と宝物を出す青を主体に組まれることが多く、行弘選手のデッキも例に漏れず青緑だったのですが、まさかそこから赤のトリプルシンボルが飛び出すとは誰が考えるでしょうか。二度目の着地を目の当たりにした際の、Nelson選手の表情にも注目です。
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ラウンド2:カットラスのすゝめ
Ben Stark(Channel Fireball) vs Lee Shi Tian(MTG Mint Card)
今やその重要性が知れ渡り、海賊以外のアーキタイプにも当たり前のように採用される《海賊のカットラス》。Stark選手はまるで手本を示すかのような的確さをもってそのカードを操り、少しずつLee選手を追い詰めていきます。空が止まっているのなら、地上から交換を繰り返せばいいじゃない。五分にも見えた盤面が装備1つで傾いていく様はまさに『イクサラン』ドラフトといったところでしょうか。
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ラウンド3:王者の白黒
Luis Scott-Vargas(Channel Fireball) vs Simon Nielsen(Child’s Play)
ウィザーズのカバレージチームとして活動するため、ワンシーズンの間プレミアプレイへの参加を休止していたあの「LSV」が帰ってきた!今回彼の作り上げたアーキタイプは『イクサラン』ドラフトでも最優と名高い白黒デッキ。飛行と除去と絆魂オーラ。強者のみが集うプロツアーで定石を定石として押し通す力、それこそが王者たるものの資質なのかもしれません。
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ラウンド4:4色トークンの仕込み刀
Josh Utter-Leyton(Channel Fireball) vs 松本 友樹(Final Last Samurai)
4色エネルギー対4色トークンという、現環境の色タッチの容易さを体現したかのようなマッチアップ。相性差も手伝ってゲーム1は松本選手が勝利しましたが、問題はサイド後。新ヴラスカの多彩な能力によってゲーム2はJosh選手が押し切ります。4色トークンが本領を発揮したのはゲーム3。対戦相手が軽量除去を減らしきったであろう状況で繰り出される2体の《人質取り》は芸術的ですらありました。
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ラウンド5:蝗の神が副陽の福音か
Guillaume Matignon(無所属) vs Paul Rietzl(Ultimate Guard)
《副陽の接近》デッキはメインが強くてサイド後弱い。なぜならメジャーな対策カードである《否認》と《強迫》の両方が刺さるから。スタンダードをやっていれば誰でも知っている厳然たる事実。では何故Matignon選手は、プロツアーという負けられない場でこのデッキを選択したのでしょうか。その理由は《否認》も《強迫》も効かないフィニッシャー《蝗の神》の採用に起因するものでした。
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ラウンド6:パスカル対決、決着の行方
Pascal Vieren(Cardmarket) vs Pascal Maynard(Massdrop West)
プロツアーという場で奇しくも出会った二人のパスカル。トークンとギフト、究極の盾と究極の矛がぶつかり合ったラウンド6。ゲーム1は全体除去とトークンによるブロックでVieren選手がまさかのLO勝ち。続く2ゲーム目は土壇場の状況から《発明の天使》3体を揃えたMaynard選手の勝利となりました。そして3ゲーム目、勝負はギリギリのところまでもつれ込んで……。
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ラウンド7:神と神
Paulo Vitor Damo da Rosa(ChannelFireball) vs Gabriel Nassif(Face to Face Games)
現環境における紛うことなきトップレア、《スカラベの神》。今回の試合では互いの場にある2体の神が複雑な盤面を形成し、なんと1ゲーム目の決着に約40分もの時間を要してしまいます。混迷を極める状況の中、勝利の女神が、そして《スカラベの神》が微笑むのは一体どちらのプレイヤーなのでしょうか。
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ラウンド8:トップメタの激突、勝敗を分けたのは
Xiao Han(無所属) vs Yam Wing Chun(MTG Mint Card)
4色エネルギーと赤単アグロ。同じトップメタデッキでありつつもその方向性を異にする2つのデッキ。1ゲーム目は《逆毛ハイドラ》を中心とした展開でHan選手が危なげなく勝利するも、果敢な攻めの姿勢によって2ゲーム目はYam選手が返します。そして続く3ゲーム目。Han選手の身に不幸な、しかしある意味では宿命とも言えるトラブルが襲いかかるのでした。
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関連リンク
初日スタンダード・メタゲームブレイクダウン – マジック日本公式サイト
日本人プレイヤー初日成績一覧 – マジック日本公式サイト
イナゴ神の在庫減りまくってるのもイナゴの仕業か
Aさんの4色トークンには感動したなぁ
ええ記事やこれは
見逃してたからこういう記事マジで助かるわ
なんかタイトルドラゴンボールっぽい
AAさんのスライド集はほんと書籍化して欲しい
俳句ですごい笑ったよ
イナゴの神やばいな。相手のサイド全部腐るし、盤面は制圧余裕だし
ラウンド2、なんでイリュージョントークンがカットラス装備できるんだと思ったら呪文だけなのな。
思い込みって怖い。
あんま高騰するカードなさそうだな
ハイライト記事は助かるね!
そういやフィーチャーには出てないらしいんだけど白単吸血鬼が活躍したらしいとか?
ナシフが青いコントロール使ってるの見て嬉しくなった
強い人が青いコントロール使うとやっぱかっこいいわ
発売後しばらくたってるからか、サイド後含めてよく練られてて面白かったな
ハイライト記事ほんと助かる!
今まで見たい対戦探すのに苦労してたからこれからもお願いしたい
動画見てないけどナシフってニコニコしながらドロー、或いはドロースペル打つイメージ(クイックントースト感)
※14
どっちかというとそれはワフォタパでは…?
この記事はほんと嬉しいな
動画へのリンクもあって至れり尽くせりだわ
大会は見てないけど、このハイライト記事で興味が出てきた
ハイライト記事はすごい助かります。ありがとう!
大会動画は見たいけど全部見てる余裕は無い、というジレンマがあったのでこの記事はとても助かります。
いつも以上の良記事。これからもこういった内容のものも期待してますよ!
タソガレ語録が光る
めっちゃニヤニヤしながらタイプしてそう
タソガレニキの言い回しすこ
ハイライトも普通にありがたい
タソガレニキ抱いて!
日本語版もtwitch配信してくれればな…
ええ記事やこれは……
イナゴット君迫真の活躍
アズカンタ あぁアズカンタ アズカンタ
松尾芭蕉
意訳:アズカンタの探索があぁ強いなぁという意味
AA製スライドより
>>24
日本はニコ生やってくれてるだけまだマシなんだぜ
まあtwicthにmtgjpのアカあるし有効活用しろよとは思うが
結局トップ8に日本勢残らなかったけどデッキタイプが多種多様でかなり面白い戦いになりそうだな
英語版カバレージに白単吸血鬼のデッキテク来てるぞ!
白単吸血鬼とは言うけど実質発明の天使でマウント取るデッキという
蝗の神がフィニッシャーになるんやな。
ソーサリー除去軒並み腐らせるから6マナでも普通に着地するし、
漂着は構えてそうなら蝗で殴ればいいし、アズカンタとも地味にシナジーだし、サイド込みの構築はほんまオシャレやな。
アズカンタとイナゴの何がシナジーしてるんだ?
蝗神のルーターで墓地が肥える