日本時間の9月6日、マジック：ザ・ギャザリング公式サイトより背景世界記事であるMagic Story『反逆の先導者』が公開されました。

ドビンの言う「改革派」に両親の面影を感じ、領事府から彼らを守るべく故郷へと帰還したチャンドラ。それを追ってきたリリアナに諭される形で、彼女は両親を殺したバラルへの復讐を誓います。逃走中に出会う怪しげなフードの男、そしてチャンドラと同じ赤い髪を持つ女。果たして彼女を待ち受ける運命や如何に。

あらすじ

領事府の特使ドビン・バーンの情報から、両親と同じ理想を掲げる改革派を守るべく一人カラデシュの地を踏んだチャンドラ。久々の故郷に得も言われぬ疎外感を抱いていると、後ろから声をかけられる。リリアナが付いてきていたのだった。改革派を捜索しつつ発明博覧会を「楽しむ」ことを提案するリリアナは早速パーティ会場の警備員に喧嘩を売り、二人はその場から逃走する。

逃走の途中でチャンドラの父、キラン・ナラーの肖像画前へとたどり着く二人。事の顛末を語るチャンドラに、リリアナは両親を殺したバラルへの復讐を提案する。その時、領事府の捜査隊が現れ二人は再びの逃走を余儀なくされた。

二人が列車を降りると、街の一角では霊気供給が絶たれ大混乱が起こっていた。それを改革派の妨害工作と察したチャンドラとリリアナは現場へと向かう。人混みの中、フードを深く被った不審な男と遭遇する。彼を改革派と勘違いしたチャンドラは警告を行うべく後を追った。男が立ち止まると、そこにはチャンドラと同じ赤い髪をした女が一人。男に対してリリアナが口を開く、「テゼレット」と。そしてテゼレットが改革派の長と呼んだ女性は、死んだはずのチャンドラの母、ピア・ナラーだった。

用語解説

キラン・ナラー/Kiran Nalaar[人間]
チャンドラの父であり優秀な金属鍛冶。先祖代々続く発明家の家系出身。生前は領事府によって霊気の流通量が厳しく制限される中で妻のピアと共に違法入手した霊気を発明家へと送り届けていた反体制派。追手が迫る中、幼いチャンドラを守るため投降を申し出た際に兵士バラルに殺害された。

ピア・ナラー/Pia Nalaar[人間]
チャンドラの母であり優秀な職工。夫と同じく代々続く発明家の家系出身。燃え盛る家屋の中で焼け死んだと思われていたが……。

テゼレット/Tezzeret[人間、プレインズウォーカー]
次元アラーラにおける断片の１つ、エスパー出身の工匠。灯の覚醒時にグリクシスへと渡り、表向きはニコル・ボーラスの部下となる。かつてはボーラスの組織した「無限連合」を掌握、強引に引き入れたジェイスを使って反旗を翻す用意を着々と進めていたが、彼の存在を疎ましく思ったボーラスの計略によってジェイスと対立、精神を完膚なきまでに破壊された。以降はボーラスに回収・修復され次元ミラディンで監視を行うなど、あくまで工作員として物語の裏側で暗躍していたが……。

また、彼の故郷であるエスパーの魔道士達の間には「霊気」を封じ込めた金属、エーテリウムを体に埋め込むことでより高次存在への昇華を目指そうという思想があり、彼の右腕もエーテリウムによって形作られている。

関連リンク

ストーリー / 次元：カラデシュ
ストーリー / プレインズウォーカー：テゼレット
『カラデシュ』のマジック・ストーリー一覧
チャンドラの「オリジン」：炎の道理

ソース

反逆の先導者 – MTG米公式サイト