日本時間の4月4日、海外掲示板「Reddit」におけるルールマネージャー・Eli Shiffrin氏の書き込みにより分割カードのルールが『アモンケット』発売以降一部変更になることが告知されました。この変更は後日リリースノートに掲載される予定です。

より直感的なルール把握へ

一般的な挙動に関して変更はありませんが、今回メスが入るのは「スタック外における『点数で見たマナ・コスト』」。従来分割カードは手札やライブラリー、墓地などでは左右それぞれが独立した点数で見たマナ・コストを有しており、そのルールのおかげで《ゴブリンの闇住まい》で《爆裂＋破綻》を《爆裂》側で参照し《破綻》で唱えたり《瓶詰め脳》で《唯々＋諾々》の《唯々》側を参照して融合能力を使用したり出来ていたのですが、『アモンケット』の発売以降はスタック外の《爆裂＋破綻》や《唯々＋諾々》は左右を合計して８マナとしてカウントされることになります。これによりいくつかのコンボやサーチは実行不能、あるいは弱体化となりました。

▲《カーリ・ゼヴの巧技》から《強行＋突入》するのが最近のグリセルシュートの定番ムーブだったが、『アモンケット』発売以降は出来なくなるようだ。

▲当然『アモンケット』で登場した「余波」カードもその影響を受けることになる。巧技との組み合わせが懸念された結果の変更だろうか。

この変更はより直感的なルール理解を助ける素晴らしいものではありますが、最近見出されつつあった分割カードの新たな価値を失わせることには違いなく、告知場所となった掲示板の書き込みのほとんどは悲喜交交といったところです。

▲《相殺》解決時に分割カードが捲れた際も注意が必要だ。『アモンケット』発売以降《摩耗＋損耗》は点数で見たマナ・コストが３として参照される。

▲続唱デッキで分割カードを使う場合の挙動も変化する。場合によっては強化されることもあるだろう。

参考リンク

マジック総合ルール（現行版） – MTG日本公式サイト

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