突然だが、親愛なるイゼット団員の諸君は「グルール一族」というギルドのカードについてどのようなイメージをお持ちだろうか。

粗暴、直情的、向こう見ず……ストーリー上の彼らから連想されるそういったイメージに反して、『ギルド門侵犯』で登場したクリーチャーかコンバットトリックかを選択できる「湧血」や、今回『ラヴニカの献身』で登場したサイズアップか速攻かを選ぶ「暴動」など、グルールには意外にも選択肢を有する器用なテキストが割り当てられていることが多い（初登場となる『ギルドパクト』の「狂喜」は異なるが）。

▲『ギルド門侵犯』より「湧血」

▲『ラヴニカの献身』より「暴動」

今回当サイトで紹介させていただく新カードも、そんな器用なカードのうちの1枚である。ご覧いただこう、『ラヴニカの献身』新カード《強撃+脅威》を。

除去とクリーチャーが一体化した《強撃＋脅威》

（English Ver.）

左側が混成シンボル、右側が2色のシングルシンボルで構成された、ギルド分割カードサイクルのグルール担当がこの《強撃+脅威》だ。

まずは《強撃》側から見ていただきたい。一見リミテッドでよくお世話になる「一方的格闘」テキストのようだが、しかしその対象には新たにプレインズウォーカーの文字が書き加えられている。状況に応じてクリーチャー除去とプレインズウォーカー除去を使い分けられるのは実に優秀と言えるだろう。混成シンボルにより、赤主体のデッキでも緑主体のデッキでも問題なく運用できるのも素晴らしい（現状ではパワーの大きい緑主体での採用が無難か）。

そして《脅威》。こちらは4マナで4/4トランプルのビーストを生み出すシンプルなテキストとなっている。このように、除去呪文の《強撃》と半ばクリーチャー呪文と言っても差し支えない《脅威》が1つのカードとして合わさることで、どのような状況下でも腐りづらい、非常に“丸い”カードとして仕上がっているのだ。

攻撃的かつテクニカル。2つの性質を兼ね備えたグルールの新たな戦力を、ぜひ諸君らのデッキで試してみてほしい。

『ラヴニカの献身』プレビューも後半戦に突入

いかがだっただろうか。『ラヴニカの献身』ではイゼット団はフィーチャーされていないので一抹の寂しさは感じるが、やはり新カードというものはどのような色であれ心躍るものだ……決して宗旨変えした訳ではない。

なお当サイトでは、世界中で公開された『ラヴニカの献身』の新カード情報を収集し掲載している（確認はこちらから）。プレビューウィークもいよいよ後半戦、驚きに満ちたカードの数々をぜひお見逃しなく。

関連リンク

カードイメージギャラリー『ラヴニカの献身』 – マジック米公式サイト