Magic Story『聖トラフトと空駆る悪夢』:吸血鬼との共闘、そしてシガルダが再会する「姉妹」
日本時間の7月14日、マジック:ザ・ギャザリング公式サイトより背景世界記事であるMagic Story『聖トラフトと空駆る悪夢』が公開されました。
サリア率いる聖トラフト騎士団は仲間の死や吸血鬼との休戦協定を経てスレイベンへとたどり着きます。現れるブルーナとギセラ――の成れの果て、そして大天使シガルダ。はたして彼らはこの強大な絶望に打ち勝つことが出来るのでしょうか。
あらすじ
グレーテからの報告を聞く限り、事態は悪化を続けているようだった。哨戒に派遣した人員の半分は戻らず、仮に戻ってきたとしても――サリアは異形に堕ちた部下を手に掛けたことを思い出し、深くため息をついた。さらにハンウィアーも壊滅……いやそれ以上の事態に。月光評議会は審問官セッタを中心とした隊を使い未だに彼女たちを探し続けていた。今や彼らは変質した肉体に美徳を見出そうとし、自らを「贖(あがな)われし者」と呼んでいる。だが、騎士団はそれを恐れることはない程度には戦力を増していた……ここ数週間の戦いで消沈してしまったオドリックを除いて。
スレイベンへの行軍中、サリア達は「天使殺し」と呼ばれる元審問官レム・カロラスと合流する。彼の任務は回収したアヴァシンの槍を騎士団に届けること。常人では触れることすらかなわない槍を、トラフトの加護を受けたサリアは安々と掴み取り、グリフの鞍に刺すと新たな旗印とした。彼女は上空へと舞い上がり軍を鼓舞する。アヴァシンはもういない、だが我々はここにいる――道を照らす天使がいないのであれば自らで光を灯そう、と。
突如隊列に接近する馬型の異形。応戦したサリアは負傷しつつも撃破に成功する……が、部下のデニアズがエムラクールの狂気にあてられてしまっていた。全身から絶え間なく生え続ける触手。サリアは速やかに彼の首を落とした。他の誰にも背負えない重責を、彼女は背負っていた。
行軍の途中、オリヴィアの率いる吸血鬼の大部隊と遭遇する。どうやら彼女に交戦の意思はないようだった。共に世界を救うため一時休戦としましょう、そういうオリヴィアの提案をサリアは受け入れる。この戦いが終わるまで人間は吸血鬼に、吸血鬼は人間に剣を向けない。オリヴィアは騎士団を一瞥すると美味しそう、とだけ感想を残し自分の軍へと戻っていった。
サリアが初めてトラフトと出会ったのはオドリックと対峙した後だった。ガイアー岬へと続く丘の古びた教会。そこに掲げられた絵画には聖トラフトの霊とその初代後継者、指を一本失った赤毛の女性が描かれていた。引き寄せられるように手を伸ばすと、彼女の内へと冷たい炎が灯る。以来、サリアとトラフトは一心同体だった。だが彼の力を以ってしても勝てるかどうか、その確信はなかった。
スレイベンの城門。開始する異形との戦闘。しかし軍は既に狂気に駆られつつあった。聖者の霊を受け入れることで狂気の侵食を克服できるとサリアが叫ぶと、殆どの者はその体へと宿した。未だうずくまる数名と強靭な精神を持つレム・カロラスを除いて。その後も戦いは混迷を極める。騎士団も吸血鬼も市民も、皆が戦っていた。途中この状況下に置いても市民を弾圧する贖われし者――セッタの一団に出会うも、その胸をオリヴィアが貫く。お見事です、サリアは思わず呟いた。
大聖堂の前に「それ」はいた。よじれた肉と触手、巨体。異形の天使、ブリセラ。サリアは覚悟を決めて応戦するも、その鉤爪は容赦なくグリフごと彼女を蹂躙する。止めを刺すべく近づくブリセラと彼女の間に、突如シガルダが舞い降りた。サリアが回復する時間を稼ぐシガルダ。しかし奮戦虚しくシガルダはブリセラへと取り込まれようとしていた。止めなければ。サリアはトラフトの力を全身に受け、アヴァシンの槍を掴んだ。瞬間、彼女の背中に輝く半透明の翼が広がる。サリアはその翼で上空へと舞い上がるとブリセラへと槍を突き穿つ。ブリセラは損傷の少ない鉤爪で反撃するが、今やサリアのほうが素早かった。槍で彼女の内臓を突き刺すと、まるで生まれ落ちるかのようにシガルダは解放された。ブリセラはその横で動かなくなった。
今や人間も吸血鬼も狼男もその全てが異形へと立ち向かっている。シガルダがサリアの手を取ると、サリアの心に一瞬勝利の文字がよぎった。だが、それも束の間。彼女がスレイベンへとやってきたのだ――狂気の元凶、エムラクール。その強烈な精神汚染はトラフトの守りすら突き抜けサリアに苦痛を与える。そして同時に異形の大群が街へと雪崩れ込んでくるのだった……。
用語解説
レム・カロラス/Rem Karolus[人物、審問官]
アヴァシン教会の元精鋭審問官。エルゴート訓練場から指導者としての誘いを受けるほどの腕を持つが、本人はイニストラード中を放浪し危険と対峙することを好んでいる。少し前まではハンウィアー・クロニクルの編集長であるオリヴァー・ヘイフィールドからの依頼を受け、タミヨウの元へと狼男の変死体を届けていた。厳格かつ生真面目な性格でかつては熱心な信徒だったが、天使が堕落すると直ぐ様彼女らに刃を向け、以後「天使殺し」と呼ばれるようになる。
聖トラフトの初代後継者/The first Heir of Saint Traft[人物]
絵画に描かれた赤毛の女性であり、悪魔の手からトラフトによって助けだされたかつての少女。人質になっていた際に指を一本失っている。詳しくは『イニストラード』時の公式記事「聖者、幽霊、そして天使」を参照のこと。
関連リンク
『異界月』物語アーカイブ – MTG米公式サイト
『イニストラードを覆う影』物語アーカイブ – MTG米公式サイト
次元概略:イニストラード – MTG米公式サイト
サリア熱すぎる・・・
トラフトが助けた女の子のその後に触れたのも嬉しかった(トラフト大好きマン
あのイラストの少女のその後も知れてワイにっこり
トラフトついてるサリア強すぎワロタ
大長編ドラえもんみてーなタイトルだな
熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ
あれこれゲートウォッチ絡まない方が熱くね?
共通の敵に立ち向かう為に共闘とかよくあるけど、絶望感がぱないの
ブリセラが普通に会話できるのに驚いた
ゾンビも共闘予定か
共通の敵に敵だった者同士が協力するのは熱いんだが、共闘軍VSエルドラージって前回もやったんだよなぁ
レム兄貴とかエンジェリックサリアをカード化しないとはどういう了見だ、WoTC
エムラの狂気に対抗できるのが死人のスピリットとゾンビという
これはイニスト次元である意味良かったことなのか
>>4
それ思った
ハリーポッターと混ぜたみたいな
レム・カロラスはどうしてカード化しなかったんだろう
白ガー白ガー言われるの防ぐためとか?
統率者セットとやらでひょっこり出てくるとかあるのかな?
>>5
同意。
まあ大修復で大幅弱体化したとはいえ未だにエルドラージ・タイタンに立ち向かうにはPWの力が必須になるからしゃーない。
今回のブロックはエムラも含めて女の子の活躍が目立つな。男連中は全体的にヘタレ感が漂う。
※12
あれだけやっといてそれはないでしょ
オリヴィア「美味しそう(ジュルリ…)」
人間が器になって闘うとかスーパーナチュラルっぽい展開やな。
憑依とかあっても良かったんちゃう?今なら追放領域弄れるし
シャーマンキングか何か?
大 勝 利
つーかオーメンダールさん今なにしてんの
聖トラフトの祈祷と月銀の槍付けたサリアとか吐きそうな戦力だからやめろ
ブリセラ死亡後すぐエムラ戦とかラスボス近くのラッシュさながらだな。レムもそうだけどグレーテもカード化してほしいねぇ。
聖トラフトの祈祷と月銀の槍付けたサリアだと攻撃のたびに4/4天使が2体出るのか
>>22
グレーテは単独ではカード化されていないけど、基本セット2013で「オドリックの十字軍」として先頭にいたよ。
ブリセラ
「我は贖われし者・・・ブリセラ・・・」
厨二病かな?
ちゃっかり同盟軍入りしてる狼男達にイニ影における彼らの影の薄さを感じたりする今日この頃
>>24
そういえばそうだったね。ということは単体になるとアレをコンパクトにして・・・といった感じかな。
ゲートウォッチの誓いの時といい後半のストーリー熱すぎる
識者や完全態みたいにカードでその後を見せてくれるだけではなくトラフトに助けられた子を話の中に出してくれるとか嬉しすぎるわ
シガルダさんマジ天使。
元祖がデザインが絶対ニコルから守るウーマンだったのが、二代目はデザインが絶対人類守るウーマンにして無色堕ちした姉妹を救済するとかメンタル凄すぎる。
サリアもどう考えてもタフネス4はありそうな位タフになってる。
で、エムラ戦か。
PW6人&人間&吸血鬼&狼男&ゾンビ&スピリット連合軍。
しかも戦乱とは違い統率が自然と取れてる辺りがラスボス戦感が半端ない。
・・・問題は勝った後吸血鬼が定期的に人間達で献血して血を寄越せ、さもなきゃ直接吸うぞ、狼男達が豚や羊を寄越せ、さもなきゃ人間食うぞと言いそうな辺りか。
・・・アーリンさんも加勢しないのかなあ・・・。
舞い降りる剣シガルダ
彼女の内の冷たい炎とか、PWに覚醒するフラグだったりしてくれませんかねぇ。
装備かオーラでサリアに付けたらブリセラ倒せるスペックのカードが欲しかった
トラフトが化け物過ぎて草。
強すぎィ!
※33
あの人イニストラード時代のトラウマだったからなあ・・・。
3マナ2/2、呪禁、更に殴ると4/4天使がおまけについてくる。
更に本体がオーラで手がつけられん事になってたり剣持ってたりと環境に合わせて常に立ちふさがってきてたしなあ・・・。
サリアちゃんマジ天使
「この聖騎士共、私達のために場を暖めてくれたみたいね」
「有難い話ですな、姉上」
狼男とか役立たなそうウィルとアリンコ以外は狼の方が有能だよね?(カード的に)
トラフトのオッサンのフルネームって出てたっけ?
しかし読めば読むほど、このブロックに同盟者メカニズムがないのが惜しくなるストーリーだね。
スタンダードの同盟者デッキはお通夜だし、思い切って連続再録してれば面白かったのになー
まーた地平線がエムラクールになってしまったのか
このストーリー見るとイニストの白の強さも納得ですな、姉上
1白白
《天使殺し、レム・カロラス》
警戒、プロテクション(天使)
このクリーチャーは到達を持つかのように天使をブロックできる
3/2
やっぱりイニストラードは人間の(白の)次元じゃないか!
江村って女なの?
大天使、サリア か
精霊にはエムラは干渉しずらいってことは精霊龍であるウギンが正気を失わずにずっと研究できてた理由が分かった気がする
あれ?でもウギンって精霊なのに骨があったよね?生きてる(というか生まれながらの)の精霊ってひょっとしてウギンだけ?
あ、ブリセラなのかブルーナとギセラだからブルセラと思ってた
君主の情けなさよ…
いやほんと君主でなにがしたいんだ公式は
>>41
それ大抵の天使を倒せない…
天使の通称である~エルにあやかってギセブルの方が語呂の悪さからしても狂気じみてて覚えやすかったと思うが、まあ今となってはどうでもいいか。
サリアちゃんは火炙られないジャンヌダルクですな。そのうち灯が点きそう。
トラフトって生前は剣だけじゃなくて魔法の類もマスターしててもっと強かったらしいね
特別セットで全盛期の姿出ないかな
破壊不能がつきそう(適当)
※43
ゼンディカーで女神として信仰されてたから通例的に彼女と呼んでいる。
もちろん江村に性別があるかどうかは定かではないし、公式も半ばシャレのような感じで使ってる。
>>41
アンコモンレジェンドかな?
オドリックおじさんはヘタレでした
シガルダ何しに来たん…?
そりゃ「妹だったモノ」を止めるためでしょ。敵う敵わないは関係なしに。
天使狩りからエルドラージ狩りにランクアップしたレム兄貴カード化して欲しかった
>>50
そんなときに便利なのが統率者!
生前の主要キャラがデザインできる(というかしばしばされてる)セット!
確かに生前トラフトは興味あるねぇ。
人差し指なくしたと思ったら薬指がなくなっていたでござる
ブルーナとギセラだからブルセラのほうがよかったのかな?
サリアもシガルダもめっちゃかっこよかった
それに比べて石の中にいるあいつは・・・
※52
ゼンディカーでの扱いはそれで正しいが、イニストラードでも「彼女」と呼ばれてるのはジョークではなくちゃんとした伏線だろ、多分。
確実ではないが、ジェイスとタミヨウの会話とか見るに。
>>60
よくいわれるけど
BRunaとgISERAだからブリセラで問題ない
このサリアは聖トラフトの祈祷と天使の運命でもエンチャされてるんですかね・・・
※59 公式改変を良くあること。でも良改変じゃない?女性の左手の薬指。悪魔の傲慢さとその後のストーリーの宗教的な意味合い的にマッチしてる。
何でこのストーリーからソリン叩きに繋がるんですかね…?
*66
それだけ期待されてたんだろ。放っておいてさしあげろ。
熱すぎィ!
やっぱり地元民が頑張ってこそやな!
主人の死を認識出来ずに(あるいは認識した上で)屍を守り続けるスカーブくんに泣いた
最近アニメ見たばかりだったのでなんとなくうしおととらの戦闘シーンを想起したわ
「美味しそう」…
オリヴィア×サリアの薄い本が厚くなりそうだな!
※45
今回のストーリーでエムラの影響を受けない存在として人間を助けてるのは精霊じゃなくて幽霊(スピリット)だぞ
mtg世界の精霊はエレメンタル
まあウギンはspirit dragonで精霊龍だから若干ややこしいが
サリアちゃんが聖トラフトの霊でオーバーソウルで天使の運命とか旧イニストの悪夢vs新イニストの悪夢とか胸熱ですな、姉上
そして何気に大活躍してたグリフ
※70
つまりアヴァシンの槍の製作背景に二人の犠牲が、更に槍の使い手の末路は天使になってしまうリスクがあるのか・・・。
・・・後者はサリアに透明な羽がついた辺りあるかもしれん。
トラフト「お前が天使になるんだよ!」
聖トラフトの祈祷
月銀の槍
シガルダが戦場にいる。
これでサリアは3/2呪禁先制攻撃時天使2体か…
スペックで本家超えてクロックならアヴァシンにも勝てるね
最近のストーリーを見てて本当に思うことは、ソリンがいる意味なんだろう?だな。
ジェイス・タミヨウを結果的に救出、ナヒリを結果的にイニストラードから追い出すと、
仕事はしてるのは確かだけど、役に立っている感じがしない。
ブリセラ瞬殺だな
エムラも登場と同時に即落ち2コマ漫画みたいになるんだろなぁ
2エキスパンション制ってストーリーに全く重みないねぇ
8月にはコンスピ発売でイニストのストーリーもちょっとだけ中断するだろうし、話の詰め込み具合が凄いことなりそう
>78
カードが公開される前に死ぬという出落ちどころじゃない偉業を成し遂げたグリセルニキを忘れてはいけない
アーリンさんの活躍まだですか
腕が増えた人々は堕落した者アーテイみたいなものだし
まあ強いのかもしれんけど溶けて融合した人々は生物的にクソ弱そう。
ブリセラとか1週間持たず体が崩壊しそう。
まぁエムラは封印するだけみたいだし、また訪れるはず。それはそうとウギン今ゼンディカーにいるはずだからギデたちと一緒に来ればいいのに。エムラ系統について研究材料溢れてるんだし。
シガルダさん速攻でむしゃむしゃされてて笑った。
若月繭子先生がイニストでもエムラが女性の理由解説しとったで
なんか人間が隆盛し過ぎてて
頑張って江村の仮装大会してる面々が可哀想になってきた
ただ叩きたいだけだけの人が見受けられますね…
月や銀は女性の象徴だし、狼男も元々は月の影響を受けて変化する女性の性質をメタファーしたものだし、そういう世界観の中でエムラクールの女性像がフィーチャーされても不思議ではない。イニ影~異界月のストーリーで女性キャラが活躍するのも納得。
でもアーリンの出番少ないよな…。
これから最大の敵エムラと遭遇するわけだけど
サリアちゃんいなかったらこの世界ダメだったんじゃないかな
ソリンはいしのなかにいる だし
最後にソリンさん助けてもらえるのかな
報復の可能性を考えるとオリヴィアが誰かに教える事も無さそうだし
他の誰にも存在を悟られずにひっそり退場?
或いは絶望に屈してエムラ化して、
三始祖に代わるエルドラージの新たな末端と化したりして
石柱の男は2000年後くらいに探検家に発見されて復活するんじゃないかな?
※74
どこぞの真祖の監視者かな?
※91
柱の男なのか吸血鬼なのかはっきりしろ
サリア、ギサ&ゲラルフ、レムとイニストは本当に魅力的なキャラが多い
シガルダもオリヴィアもトラフトも